

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
2020年頃から爆発的に盛り上がったキャンプブームですが、最近ではその熱も少し落ち着いてきましたね。「終わった」という人もいれば「より深い楽しみ方にシフトした」という見方もあります。
今日はそんなキャンプブーム沈静化によって私たちキャンパーにどんなメリット・デメリットがあるのか、現場の生の声とデータを交えてお伝えします。高品質ギアの値下げやキャンプ場予約の変化など、気になる情報が満載です!
この記事のポイント
・ハイブランドギアが以前より安く手に入るようになった実態
・キャンプ場の予約状況や環境がどう変わったか
・迷惑キャンパー減少の真相と実感
・ブーム沈静化で注意すべきポイントと今後の展望
それでは早速いきましょう!
1. キャンプブーム沈静化の現状:データで見る実態
まずは簡単にキャンプブームの変遷を振り返りましょう。2020年のコロナ禍をきっかけに爆発的に広がったキャンプブームは、2022年後半から少しずつ落ち着きを見せ始めました。
大手アウトドアメーカーであるスノーピークが2023年12月期に純利益99.9%減という衝撃的な決算を発表したことは、ブーム沈静化を示す象徴的な出来事と言えるでしょう。


確かに全体の人口は減りましたが、キャンプを継続している人の年間平均キャンプ回数は2023年に過去最多の5.5回を記録し、2024年には8.2回へと増加。年間平均費用も2023年の50.6千円から2024年には66.7千円に上昇しています。
つまり「一時的な流行で始めた人」が離れ、「本当にキャンプが好きな人」がより深く楽しむようになってきたということです。これはある意味、自然な市場の成熟と言えるでしょう。
2. ブーム沈静化の恩恵:高品質ギアが手に入りやすくなった!
キャンプブームの沈静化によって私たち一般キャンパーにとって最も大きなメリットは、何と言っても「良質なギアが手に入りやすくなった」ことでしょう。
名品ハイブランドが「買える価格」に
ポイント
・スノーピークやogawaなどのハイブランド製品が値下げやセール対象に
・サバティカル、イワタデンキなど人気ギアの在庫状況が改善
・中古市場の活性化で、状態の良い中古品が増加
・各ブランドの「型落ち品」が狙い目に
以前はなかなか手が出なかった高級ブランドのギアが、今では比較的手頃な価格で手に入るようになりました。例えば、私が長年欲しかったサバティカルのテントや話題のイワタデンキのクラッシュアイスなど、入手困難だったアイテムの在庫状況も改善されています。


実際、多くのメーカーや小売店がブーム時に積み上がった過剰在庫の処理に苦慮しており、これが値下げ圧力となっています。特に、標準的な製品においては価格競争が激化しているのです。
「高すぎる」と思っていた名品が手の届く価格になるのは、私たちキャンパーにとっては嬉しい変化ですね。
中古市場の活況
中古ギアを専門に扱うリサイクルショップなどは活況を呈しており、例えば一部のリサイクルショップでは前年比4割増の来店、売上2割増を記録しています。
ブーム期に購入したけれど使用頻度が低かったギアが市場に出回り、初心者キャンパーは質の良いギアを比較的安価に入手できるようになりました。
キャンプ場の予約が取りやすくに
ポイント
・GWや夏休みでも比較的予約が取りやすくなった
・混雑緩和により、より質の高いキャンプ体験が可能に
・人気キャンプ場でも、直前予約の可能性が高まった
・平日のキャンプがさらに快適に
2年前までは、GWやお盆期間は人気キャンプ場の予約はほぼ不可能な状況でしたが、今ではだいぶ予約が取りやすくなっています。ブーム最盛期には予約困難だった人気のキャンプ場も、比較的予約が取りやすくなったという声が多く聞かれます。
実体験として、昨年のGWは1ヶ月前に北海道の人気キャンプ場を予約することができました。これは以前なら考えられなかったことです!
もちろん超人気キャンプ場はまだ混んでいますが、全体的には予約の競争率が下がり、より計画が立てやすくなったと言えるでしょう。
3. キャンプ環境の質的向上:迷惑キャンパーは減ったのか?


初心者、ベテラン双方にとって歓迎すべき大きな変化は、「迷惑キャンパー」の減少です。ブーム期に急増したとされる、キャンプの経験やマナー意識が低い一部のキャンパーによるゴミの放置、禁止場所での焚き火、深夜の騒音といった問題行動が、ブームの落ち着きとともに減少しています。
個人的には「劇的に」というほどではないかもしれませんが、確かに以前よりは静かで快適なキャンプができるようになったと感じています。特に以下のような点が改善されました:
ポイント
・深夜の騒音問題の減少
・禁止エリアでの焚き火など危険行為の減少
・ゴミのポイ捨てや不適切な処理の減少
・サイト間の適切な距離感の維持
この現象は、ブームが一種の「フィルター」として機能した結果と解釈できます。キャンプへの関心が一時的だったり、共同利用の場としての意識が希薄だったりした層が離脱し、よりキャンプという行為そのものに真摯に向き合う人々が残ることで、キャンパー全体の質の平均値が向上したと言えるでしょう。
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4. 注意すべき点:ブーム沈静化の影響
もちろん、キャンプブームの沈静化にはいくつか注意すべき点もあります。
キャンプ場や用品メーカーの経営
キャンプブームに合わせて新規参入したキャンプ場や小規模メーカーの中には、経営が厳しくなっているところもあります。
今後、一部のキャンプ場の閉鎖や、小規模ブランドの撤退などが起こる可能性もあるため注意が必要です。
全体的な利用者数は減少しても、残ったコアなキャンパーは利用頻度が高いため、ある程度の安定した稼働が見込めます。特に平日に利用するソロキャンパーはキャンプ場全体の稼働率向上に貢献しています。
しかし熱心な層の利用頻度や支出が増加しても、ブーム期に膨らんだカジュアル層の減少分を補いきれなければ、総収益は減少する可能性があります。
物価上昇の影響
物価上昇の波はキャンプ市場にも影響しています。人件費や光熱費の高騰により、キャンプ場は利用料金の値上げを余儀なくされており、2023年の平均利用料金は初めて5000円を超えました。
また、一部のギアは原材料費高騰の影響で値上がりしているものもあり、すべてが安くなっているわけではありません。セールや中古で賢く購入することが今後ますます重要になってくるでしょう。


5. これからのキャンプを「ゆるっと」楽しむためのヒント
最後に、ブーム沈静化後のキャンプを楽しむためのヒントをいくつかご紹介します。
セールや中古市場を賢く活用
ポイント
・ブランド公式サイトのセール情報をこまめにチェック
・アウトレットセールやクリアランスセールを狙う
・中古品はメルカリやヤフオクだけでなく、実店舗も要チェック
・型落ち品は機能的に問題ないことが多く、大幅割引の対象に
ブーム沈静化により、各ブランドはより積極的にセールを行うようになりました。特に決算期や季節の変わり目に大幅割引が出ることが多いので、欲しいアイテムがあれば定期的にチェックすることをおすすめします。
また、メルカリやヤフオクなどのCtoC取引だけでなく、近年ではリサイクルショップやアウトドア専門の中古ショップも増えています。実店舗なら実物を確認できる安心感があるのでおすすめです。
オフシーズン・平日キャンプの魅力
ポイント
・平日や冬季など、オフシーズンはさらに空いている
・料金が割引されているキャンプ場も多い
・季節ごとの異なる魅力を楽しめる
・写真映えするロケーションを独占できることも
驚くべきことに、「キャンプのピークシーズン」の定義にも変化の兆しが見られます。従来、夏休み期間中の8月が最盛期とされてきましたが、2023年には9月がトップとなり、冬キャンプの人気も高まっています。
私自身も昨年11月に平日キャンプを試してみたところ、なんと平日にもかかわらず施設は7割ほど埋まっていました!それでもGWなどに比べれば格段に空いており、静かで落ち着いたキャンプを楽しむことができました。
オフシーズンや平日は料金が割引されているキャンプ場も多いので、コスパも抜群です。ぜひ休みが取れる方は検討してみてください。
長く付き合えるギア選びを
安いからといって衝動買いは禁物!特に中古品は状態をしっかりチェックし、自分のキャンプスタイルに合ったものを選びましょう。
長く使える質の良いギアを見極める目が、今後のキャンプライフを左右します。
価格だけで選ぶのではなく、自分のキャンプスタイルに合った長く使えるギアを選ぶことが、結果的にはコスパが良くなります。特に近年はよりサステナブル・エコフレンドリー製品への注目が高まっており、環境意識の高いコアなキャンパー層からの支持を得ています。
自分のキャンプスタイルに合わなければ、いくら安くても結局は使わなくなってしまいます。まずは自分のキャンプの目的や頻度、好みのスタイルをしっかり見極めることが大切です。
まとめ:キャンプブーム沈静化で「本当の楽しさ」が見えてきた
キャンプブーム沈静化のメリット・デメリット
・メリット① 高品質ギアが手に入りやすく、選択肢が広がった
・メリット② キャンプ場の予約が取りやすくなり、混雑も緩和
・メリット③ 迷惑キャンパーが減少し、より快適な環境に
・デメリット① 一部のキャンプ場やブランドの経営に影響
・デメリット② 物価上昇の影響で一部料金は上昇
今回は、キャンプブームの沈静化がもたらした変化について、良い点と注意点の両面から見てきました。
ブームの沈静化は「キャンプの終わり」ではなく、より持続可能で成熟した市場へと移行する過程であり、多くの情報源は現在の状況を単なるブームの「終わり」ではなく、キャンプがより定着した「文化」や「ライフスタイル」へと移行する過程であると指摘しています。
私たちキャンパーにとっては、高品質なギアがより手に入りやすくなり、キャンプ場も予約が取りやすくなるなど、多くのメリットがあります。もちろん物価上昇の影響もありますが、全体としては「より本質的なキャンプの楽しさ」に集中できる環境が整ってきたと言えるでしょう。
最後に、どんなブランドやキャンプ場も、「良いものを提供し続ける限り存続する」という信念を持って応援していきたいですね。キャンプ文化がより健全に、そして深く根付いていくことを願っています。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!