

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
突然ですが、普段の生活で電気・水道・ガスが全て止まったらどうしますか?私は2018年9月6日の北海道胆振東部地震で、まさにその体験をしました。あの大規模停電(ブラックアウト)から約6年が経ちましたが、今でも鮮明に覚えているのは「キャンプ道具がこれほど心強いものだとは思わなかった」ということです。
災害は予告なしにやってきます。でも、キャンパーなら普段から使い慣れた道具で、いざという時も落ち着いて対応できるはずです。
この記事のポイント
・ブラックアウト経験者が実際に役立ったキャンプ道具が分かる
・災害時の備えとして本当に必要なアイテムリストが手に入る
・キャンパーならではの防災ノウハウが身につく
それでは早速いきましょう!
あの日から学んだ「備え」の本当の意味
2018年9月6日午前3時7分。北海道胆振東部地震が発生し、北海道全域が大規模停電(ブラックアウト)に見舞われました。当時、私にはまだミルクを飲んでいる小さな子供がいました。
停電が起きた瞬間、まず頭をよぎったのは「いつ電気が復旧するのか」でした。数時間で済むと思っていたのが大間違い。結果的に我が家では数日間、電気のない生活を強いられました。


この体験が、私が本格的にキャンプを始めるきっかけになりました。「不便を楽しむ」はずのキャンプ道具が、実は最高の防災グッズだったんです。
実際に役立ったキャンプ道具TOP5
ブラックアウト当時、我が家にあったキャンプ道具と、その後揃えた「これがあれば安心」なアイテムをランキング形式でご紹介します。
1位:ランタン・ヘッドライト
当時の状況:真っ暗な中、懐中電灯だけでは限界がありました。LEDランタンがあったおかげで、家族全員が同じ空間で過ごせました。
おすすめポイント:
- 両手が自由になるヘッドライトは必須
- LEDなら電池の持ちが良い
- 調光機能があると夜中の授乳にも便利
2位:カセットコンロ・ガスボンベ
停電時は当然IHも使えません。カセットコンロがあったおかげで、温かい食事とミルク用のお湯を確保できました。
カセットコンロ活用のコツ
・ガスボンベは最低でも5本は常備
・風防があると屋外でも使いやすい
・簡単な調理器具とセットで準備
3位:ポータブル電源(後から導入)
当時は持っていませんでしたが、スマホの電源が徐々になくなり、情報収集手段が途絶える恐怖を実感しました。今では家族4人分のスマホを3日間は充電できる容量のものを常備しています。
4位:ポータブル冷蔵庫(後から導入)
クーラーボックスはありましたが、氷がすぐに溶けて保冷機能を失いました。特に赤ちゃんのミルクや離乳食の保存には、電源があれば使えるポータブル冷蔵庫の重要性を痛感しました。
5位:防寒グッズ(寝袋・ブランケット)
9月とはいえ北海道の夜は冷え込みます。暖房が使えない中、キャンプ用の寝袋とブランケットが家族の体温を守ってくれました。
災害時の防寒対策は生命に関わる重要事項です。
特に北海道などの寒冷地では、適切な防寒具の準備が必須となります。
情報収集の新常識:ラジオよりスマホだった現実
災害時の情報収集といえば「ラジオ」と言われますが、2018年のブラックアウトで最も役立ったのはX(旧Twitter)でした。
X(Twitter)で得られた情報:
- どこのスーパーが営業しているか
- ガソリンスタンドの営業状況
- 道路の通行止め情報
- 近所の人たちのリアルな状況
もちろん嘘の情報もありましたが、リアルタイムで更新される地域密着の情報は本当に貴重でした。


状況によってはラジオも重要な情報源になるので、手回し充電式のラジオも備えておくと安心です。
買い物の現実:必要なものは瞬時に品切れ
ブラックアウト発生後、スーパーやホームセンターに行きましたが、懐中電灯や電池、カセットボンベなどは圧倒的に早く売り切れていました。
即座に売り切れたアイテム:
- 懐中電灯・ランタン
- 乾電池(特に単1・単2)
- カセットボンベ
- 飲料水
- パン・カップラーメン
この経験から学んだのは「普段から備蓄しておくことの大切さ」です。災害が起きてから買いに行くのでは遅すぎます。
キャンパー流!効率的な備蓄のコツ
キャンプ経験を活かした、実用的な備蓄方法をお伝えします。
キャンパー流備蓄のポイント
・普段のキャンプで使いながらローテーションする
・家族分×3日間を基準に準備する
・使い慣れた道具を中心にそろえる
食料備蓄のコツ
レトルト食品・缶詰:
- お湯だけで作れるもの
- 温めなくても食べられるもの
- 子供が食べ慣れているもの
水の確保:
- 一人1日3リットル×家族分×3日間
- ウォータータンクがあると配水車からもらいやすい
- 浄水器があれば安心感が違う
赤ちゃん・小さな子供がいる家庭の特別な備え
ミルクを飲んでいた子供がいた経験から、特に重要だと感じたポイントです。
必須アイテム:
- 粉ミルク・液体ミルク(多めに)
- お湯を保温できる魔法瓶
- 使い捨て哺乳瓶
- おむつ・おしりふき(1週間分)
- 離乳食(温めなくても食べられるもの)
液体ミルクは停電時でもそのまま飲ませることができ、非常に重宝します。
少し割高ですが、災害時の備蓄としては価値があります。
「不便を楽しむ」から「不便に備える」へ
キャンプは「不便を楽しむ」趣味だと言われます。でも、災害時は「不便に対応する」スキルが必要になります。
普段のキャンプで使い慣れている道具があれば、災害時でも慌てることなく、家族を守ることができます。この「使い慣れている」というのが本当に重要なんです。


家族と共有したい防災キャンプのすすめ
ブラックアウトを機に始めた我が家の「防災キャンプ」をご紹介します。
防災キャンプの内容:
- 月1回、家の中で電気を使わない時間を作る
- キャンプ道具を使って夕食を作る
- 懐中電灯だけで過ごす時間を体験
- 家族で防災グッズの点検をする
これを続けることで、子供たちも「停電になっても大丈夫」という安心感を持てるようになりました。
防災キャンプの効果
・家族全員が災害時の対応を身につけられる
・キャンプ道具の使い方に慣れることができる
・防災意識を楽しみながら高められる
まとめ:キャンパーだからこそ伝えたい「備え」の大切さ
ブラックアウトを経験して学んだのは、「備え」は特別なものではなく、日常の延長であるということです。
普段のキャンプで使っている道具が、そのまま最高の防災グッズになります。大切なのは、いざという時に慌てないよう、普段から使い慣れておくことです。
今すぐできる3つのアクション:
- 家にあるキャンプ道具を防災の観点でチェックする
- 不足しているアイテムをリストアップする
- 家族と一緒に防災キャンプを体験してみる
災害はいつ起こるか分かりません。でも、キャンプ好きの皆さんなら、きっと家族を守る準備ができるはずです。
私の体験が、皆さんの「備え」を見直すきっかけになれば嬉しいです。もし防災について疑問があれば、コメント欄でお気軽にお声かけください。一緒に考えていきましょう!
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それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!