

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
2025年夏、北海道では連日ヒグマの出没や人身事故のニュースが報道されています。福島町での痛ましい事故をはじめ、札幌近郊でも目撃情報が相次いでいて、多くのキャンパーが不安を感じていることでしょう。
でも実は、北海道で注意が必要な野生動物はヒグマだけではありません。キツネのエキノコックス感染リスクや、シカとの交通事故・キャンプ場での排泄物問題など、私たちキャンパーが知っておくべき現実があります。
正直な話、私の自宅周辺にも最近シカやキツネがよく現れるようになりました。庭に排泄物を残されて朝からガッカリ...なんてことも増えています。以前はこんなことなかったんですけど、野生動物との距離がどんどん近くなっているのを実感しています。
この記事のポイント
・ヒグマ以外にもキツネ・シカとの共存課題を理解できる
・各動物の具体的なリスクと対策方法が分かる
・北海道キャンプを安全に楽しむための実践的な知識が身につく
それでは早速いきましょう!
2025年夏、北海道の野生動物事情
今年の夏は特に深刻です。全国でクマによる負傷・死亡者は7月末までに55人と、過去最多水準に達しています。北海道のヒグマ生息数は35年前の約5,300頭から現在12,200頭まで増加し、もはや山奥だけの問題ではなくなりました。
でも、ニュースで大きく取り上げられるヒグマの陰で、キツネやシカとの問題も静かに深刻化しているんです。札幌市内でも「アーバンフォックス」と呼ばれる都市型キツネが定着し、エゾシカの農業被害は年間51億円規模に達しています。


キツネ問題:可愛い見た目に隠された深刻なリスク
エキノコックス感染の現実
キツネの最大の問題は、エキノコックス(多包条虫)感染です。北海道のキツネの感染率は40%前後で推移しており、これは決して軽視できない数字です。
私も山菜採りやキャンプ場での川や湖の水には気を使っています。特に子供連れキャンプでは、湖や川の生水は絶対に飲ませません。一度感染すると治療が困難な病気だからです。
都市部進出の加速
最近特に感じるのが、キツネの都市部進出です。札幌の大通り公園や北大キャンパス周辺では、昼間でもキツネを見かけることが珍しくありません。森林では数キロの行動圏を持つキツネが、都市部では0.5〜2キロ圏内に留まって生活しているんです。
餌やごみが豊富な都市部は、キツネにとって快適な環境。でもこれは人間にとってはリスクが身近になることを意味します。
キツネのエキノコックス感染予防のポイント:山菜や野菜は必ず洗浄・加熱する、生水は絶対に飲まない、キツネには触れない・餌やりしない。
シカ問題:交通事故と衛生面の二重リスク
交通事故の深刻化
エゾシカとの遭遇で最も危険なのが交通事故です。特に早朝・夕方から夜間にかけて、シカの飛び出し事故が多発しています。キャンプ場への移動時や帰宅時は、この時間帯と重なりやすいので要注意です。
私も何度かヒヤッとした経験があります。夕方のキャンプ場からの帰り道、カーブを曲がったらシカの群れがいて急ブレーキを踏んだことも。車の修理費よりも、家族の安全を考えると本当に怖い思いをしました。
キャンプ場での衛生問題
シカの排泄物問題も深刻です。綺麗な景色を楽しみにキャンプ場に到着したら、テント設営予定地にシカの糞が...これ、本当にガッカリしますし、衛生面でも心配になります。
最近では道南地方でもエゾシカの生息数が4倍に増加し、これまでシカがいなかった地域のキャンプ場でも遭遇するようになりました。
ヒグマリスクの再確認
もちろん、最も警戒すべきはヒグマです。2025年は特に住宅街への出没が増加し、日中でも人身被害が発生しています。福島町の事故のように、朝の新聞配達という日常的な時間帯でも危険があることが証明されました。
キャンプでは食べ物の管理が最重要。匂いの強い歯磨き粉や石鹸まで注意が必要で、ごみは密閉ゴミBOXなど入れて保管する方がいいです。
野生動物対策の3原則
・食べ物・ごみ・残飯の徹底管理で動物を誘引しない
・生水・生食は避け、必ず洗浄・加熱を心がける
・野生動物への餌やり・接触は絶対にしない
共存への現実的なアプローチ
完璧な共存は難しいけれど
正直に言うと、完璧な共存は難しいと感じています。私の家の庭にもシカやキツネが現れて排泄物を残していくとき、「また掃除しなきゃ...」と複雑な気持ちになります。
でも、これが今の北海道の現実なんですよね。野生動物たちに非があるわけではなく、環境の変化や人間の活動によって、お互いの生活圏が重なってしまった結果だと思います。
前向きな受け入れ方
それでも私がキャンプを続けている理由は、北海道の自然の素晴らしさを知っているからです。野生動物との遭遇リスクがあっても、適切な対策と心構えがあれば安全に楽しめる。そして何より、キャンプで得られる感動や癒しは、リスクを上回る価値があると信じています。
嫌な気持ちで警戒ばかりしているより、「こういう時代になったんだな」と受け入れて、前向きに対策を考える方が建設的です。


実践的な対策とマインドセット
情報収集の重要性
キャンプ前には必ず最新の出没情報をチェックしています。北海道庁や各市町村のウェブサイト、キャンプ場の公式情報など、複数のソースから情報を集めるのがコツです。
また、現地のキャンプ場スタッフとの情報交換も大切。「昨日シカが多かった」「最近キツネを見かける」など、リアルタイムの情報が安全につながります。
装備と心構え
野生動物対策として、密閉性の高いクーラーボックスやごみ箱は必須装備。熊よけスプレーも持参していますし、万が一の時のための知識も定期的に確認しています。
でも一番大切なのは、「100%安全な自然はない」という心構えです。リスクを理解した上で楽しむのが、成熟したキャンパーのスタンスだと思います。
緊急時の連絡先確認も忘れずに。キャンプ場の管理事務所、最寄りの警察署、病院の電話番号をスマホに登録しておきましょう。
多様な価値観を尊重しながら
この問題について、様々な考え方があることも理解しています。「野生動物の駆除を進めるべき」という意見もあれば、「人間が自然に配慮すべき」という考えもある。どちらも間違いではないし、それぞれの立場や経験によって感じ方は違って当然です。
私のように「現実的な共存を模索する」アプローチも、ひとつの考え方に過ぎません。大切なのは、お互いの価値観を尊重しながら、安全で楽しいアウトドア体験を追求することだと思います。
まとめ:現実と向き合いながら楽しむキャンプ
2025年の北海道では、ヒグマだけでなくキツネやシカとの遭遇リスクも増加しています。エキノコックス感染、交通事故、衛生面の問題など、課題は多岐にわたります。
でも、適切な知識と対策があれば、これらのリスクと上手く付き合いながらキャンプを楽しむことができます。完璧な安全は求められないかもしれませんが、現実的な安全は確保できる。そう信じて、私は今日も北海道の自然と向き合っています。
野生動物との共存キャンプのコツ
・最新の出没情報を必ずチェックしてからキャンプ場へ
・食べ物の管理と衛生対策を徹底する
・現実を受け入れ、前向きに対策を考える
野生動物との遭遇は確かに課題ですが、それ以上に北海道の自然が与えてくれる感動は計り知れません。リスクを理解し、対策を講じながら、大自然での特別な時間を大切にしていきたいですね。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!