みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
2025年11月現在、全国でクマの出没が過去最悪のペースで増加しています。環境省の発表によると、4月から9月だけで出没件数は2万件を超え、人身被害による死者数も過去最多を更新している状況です。
私は北海道在住のキャンパーですが、正直に言って今年はキャンプどころではありません。つい最近も雪が降ったばかりなのに、まだヒグマの出没情報が続いているんです。毎日のようにクマに関する情報収集をする日々を送っています。
でも、だからこそ「正しい知識」と「確実な装備」が必要だと痛感しているんです。今回は、実際に私が携帯しているクマよけスプレーや、店員さんから聞いた選び方のポイント、そして2025年最新のクマ出没状況についてお伝えします。
この記事のポイント
・2025年のクマ出没状況と警戒すべきエリアがわかる
・ヒグマ用とツキノワグマ用スプレーの決定的な違いを理解できる
・本当に効果のある信頼できる製品の選び方が学べる
・失敗しないための携帯方法と使い方のコツがわかる
それでは早速いきましょう!
2025年のクマ出没状況:これまでにない深刻さ
まず、現状をしっかり理解することが大切です。2025年11月中旬時点で、クマの出没・被害は本当に深刻な状況になっています。
環境省のデータによると、2025年1月から9月末時点で、全国のクマによる被害者数は108人、そのうち死者は9人に上っています。これは過去最悪のペースで推移しており、在日アメリカ大使館が異例の注意喚起を出すほどの事態となっているんです。
特に北海道では、札幌市内を含む市街地で連日のようにヒグマの目撃情報が報告されています。円山公園や空港周辺、住宅街のど真ん中での出没も珍しくありません。私の住む地域でも、つい先日、近所の公園でヒグマの足跡が発見されました。
東北地方も極めて深刻で、秋田県では3,089件、岩手県では3,453件もの出没が確認されています。福島県では会津・中通り地域にツキノワグマの出没警報が発令されており、人身被害が相次いでいる状況です。
関東地方でも油断できません。群馬、栃木、長野、新潟などで目撃が増加しており、東京の多摩地域や埼玉の山間部でも注意が必要になっています。
「山に行かなければ大丈夫」という時代ではなくなっています。
市街地の公園、河川敷、住宅街の裏山でも遭遇のリスクがあります。
早朝や夕方の散歩、ジョギングでも十分な警戒が必要です。
ヒグマ用とツキノワグマ用の決定的な違い
クマよけスプレーを選ぶ上で、最も重要なのが「ヒグマ用」と「ツキノワグマ用」の違いを理解することです。実は、成分であるカプサイシンの濃度自体には大きな違いはありません。決定的に違うのは「噴射距離」と「噴射量(容量)」なんです。
ヒグマ用とツキノワグマ用の比較
・噴射距離:ヒグマ用は約9〜10.5m、ツキノワグマ用は約4〜5m
・噴射時間:ヒグマ用は約7〜9秒、ツキノワグマ用は約4〜5秒
・容量:ヒグマ用は220〜380g、ツキノワグマ用は105g前後
・安全性:遠くから対処できるヒグマ用の方が圧倒的に安全
店員さんに相談したとき、こう言われました。「命を守る道具ですから、基本的にはヒグマ対応の最強スペックを選ぶのが最も安全です」と。この言葉が今でも心に残っています。
ツキノワグマ用の射程4〜5mというのは、実はかなり危険な距離なんです。クマは時速50kmで走れますから、5m離れていても一瞬で詰められてしまいます。風が強い日や、焦って外してしまった場合を考えると、容量と距離に余裕がある「ヒグマ対応クラス」を持つことを強く推奨します。
本当に効果のあるクマよけスプレー3選
ここからは、実際に信頼できる製品を3つご紹介します。私自身が携帯しているものと、店員さんから推奨されたものです。
1. カウンターアソールト CA290(最強スペック)
これが、北海道のアウトドアショップで最も推奨されている製品です。私も実際にこれを携帯しています。値段は約2万円と高額ですが、店員さんに「どれが一番いいですか?」と聞いたら、迷わずこれを勧められました。
・噴射距離:10.5m(最長クラス)
・噴射時間:9.2秒(長時間持続)
・容量:380g(大容量)
・成分:唐辛子エキス、代替えフロン
最大の特徴は、10.5mという圧倒的な射程距離です。これだけ離れていれば、クマの突進にも対応できる可能性が高まります。実際に使ったことはありませんが、クマが出そうな場所では必ず腰ベルトに装着して持ち運んでいます。
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2. Lilima BEAR 熊撃退スプレー(コスパ重視)
コストパフォーマンスで選ぶなら、このLilima BEARがおすすめです。セールで約6,000円台という価格で、ヒグマにも対応できるスペックを持っています。
・噴射距離:4〜7m
・噴射時間:約30秒(連続噴射可能)
・容量:220ml
・カプサイシン濃度:他社製品の約1.5倍
特筆すべきは30秒という長い連続噴射時間です。2匹目の出現や再接近にも対応できるのが心強いポイントです。ただし、飛距離がやや短めなので、より慎重な携帯と使用が必要になります。
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3. POLICE MAGNUM 熊撃退スプレー B-609(本州向け)
本州でツキノワグマ対策をするなら、このPOLICE MAGNUMが定番です。全国の複数の国公立機関・地方自治体で正式採用されている信頼性の高い製品です。
・噴射距離:約5m
・噴射時間:連続2〜2.5秒
・容量:105g(軽量コンパクト)
・価格:セールで約6,000円
軽量で携行しやすく、日常的な山歩きやトレッキングに適しています。ただし、ヒグマには対応していないため、北海道では使用できません。
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失敗しないための3つの鉄則
クマよけスプレーは、ただ持っているだけでは意味がありません。実際に効果を発揮させるためには、正しい携帯方法と使い方を知っておく必要があります。
絶対に守るべき3つのルール
・ザックの中に入れない:必ず専用ホルスターで腰ベルトやショルダーベルトに装着
・対人用と間違えない:防犯スプレーはクマには効果なし、必ずクマ専用を選ぶ
・使用期限を守る:ガス圧が抜けるため、期限切れは絶対NG、中古品も避ける
特に重要なのが携帯方法です。クマとの遭遇は一瞬の出来事です。ザックの中にしまっていたら、100%間に合いません。私は必ず腰ベルトの右側に装着し、利き手ですぐに抜けるようにしています。実際に何度も抜く練習をして、0.5秒以内に構えられるようにしています。
また、ホームセンターで売っている防犯スプレー(対人用)とは全く別物です。対人用はクマには効き目が弱く、射程も1〜2mしかありません。逆に怒らせてしまうだけなので、必ず「クマ専用(Bear Spray)」と書かれたものを購入してください。
使用期限は通常2〜3年です。
ガス圧が抜けていくため、期限を過ぎると正常に噴射されません。
メルカリなどの中古品は絶対に避け、必ず新品を購入しましょう。
まとめ:命を守るための正しい選択を
2025年は過去最悪のペースでクマの出没が増加しており、もはや山だけでなく市街地でも遭遇のリスクがあります。私自身、北海道で毎日クマに関する情報をチェックしながら、正直なところ怖い思いをしています。
でも、正しい知識と確実な装備があれば、リスクを大幅に減らすことができます。クマよけスプレーは命を守る最後の砦です。ケチらず、最も信頼できる製品を選んでください。
もう一度おさらい:重要ポイント
・基本は「ヒグマ対応(最強スペック)」を選ぶのが最も安全
・噴射距離と噴射時間に余裕がある製品を選ぶ
・必ず腰ベルトに装着し、0.5秒で抜けるようにする
・使用期限を守り、必ず新品を購入する
私がメインで携帯しているカウンターアソールト CA290は確かに高額ですが、命には代えられません。もし予算が厳しい場合は、Lilima BEARもヒグマ対応で効果が期待できます。
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クマとの遭遇を避けるため、早朝・夕方の外出を控える、音を出して存在を知らせる、そして最新の出没情報を必ずチェックするなど、基本的な対策も忘れずに。
実際に使う日が来ないことを願っていますが、万が一のときに「持っていてよかった」と思える装備です。皆さんもぜひ、自分と家族の命を守るための備えをしてください。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

