みなさんこんにちは！ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです！
極寒の北海道で冬キャンプをやるようになって数年が経ちましたが、実は一番冬キャンプが好きなんです。澄んだ星空、静かな空間、この時期しか味わえない薪ストーブの炎。冬ならではの魅力は、他のシーズンでは決して味わえない特別なものがあります。
でも、そんな魅力たっぷりの冬キャンプを始めようとしている方に、私が「最初から知っておきたかった」と心から思う対策があるんです。防寒着？暖房器具？いいえ、それだけでは不十分でした。
この記事のポイント
・冬キャンプ初心者が見落としがちな「底冷え」の恐怖がわかる
・北海道マイナス10度での失敗談から学べる実践的な対策方法
・椅子、寝床、テント内の3つの場所別に具体的な対策がすぐ実践できる
それでは早速いきましょう！
私が初めての冬キャンプで凍えた夜
初めて冬キャンプに行った時のことです。重ね着した防寒服、ポリコットンの立てやすいテント、薪ストーブでぬくぬく、コットの上には断熱マットと完璧なスペックのナンガの寝袋。これは冬でも完璧だと自信満々でした。
しかし、座っている時や寝ている時に気づいたんです。「めっちゃお尻が冷たい。ずっと座ってられない」「背中が冷たくて全く寝れない」。その日の気温はマイナス10度ぐらいだったと思います。
全てが完璧だと思っていたのに、たった1つの対策不足で悲惨な目に遭いました。それが「底冷え対策」だったんです。
なぜ底冷え対策がこれほど重要なのか
普通なら防寒対策や暖房機器についてが大事だと話すと思いますが、冬キャンプを始めようとする方なら、この2つは事前に対策しようとしていると思います。でも見落としがちなのが底冷え対策なんです。
想像してみてください。私たちの家での生活の中で、地面がキンキンに冷たい上で寝ることはないですよね。でも冬キャンプでは、地面が氷の上みたいに冷たい場所で過ごすことになります。どんなに防寒着を着込んでも、どんなに暖かい布団をかぶっても、底から冷えてくると暖かく過ごせないんです。
底冷えの恐怖
・テント内の熱が逃げる主な経路の一つが地面
・凍った地面や雪の上では冷気が特に強くなる
・寝袋や暖房器具だけでは防げない寒さがある
冬暖かく寝るためには、掛け布団より敷布団の暖かさが大事なんです。それだけ過ごす場所、底の暖かさが重要だということです。
試行錯誤の末にたどり着いた3つの対策
当時は冬キャンプ自体が珍しく、底冷え対策について調べても情報が出てこなかったことを記憶しています。そんな中で先輩キャンパーにも何度もアドバイスを受けながら、あれやこれやと試していきました。
サーマレスト2枚重ね、毛布重ねがけ、湯たんぽなどなど。色々な対策を重ねた結果、私が出した結論をお伝えします。
対策1：椅子にはムートンラグや毛布を敷く
椅子に座っている時間が長い冬キャンプでは、お尻からの冷えが本当に辛いんです。ムートンラグ（ムートンでなくても毛布とかでも代用可）を椅子に敷くだけで、座り心地が全く変わります。
長時間座っていても冷たくならず、むしろ暖かく感じるようになりました。これだけで食事やくつろぎタイムの快適度が段違いです。
対策2：コットの上にはR値の高いマットか電気毛布
寝床の対策が最も重要です。コットを使っている場合でも、マットなしではダメです。地面からの冷気は想像以上に強力で、コットの下を通り抜けて体を冷やします。
電気毛布があれば最強ですが、電源がない場合は断熱マットを使いましょう。その際、R値5〜6以上のマットがおすすめです。
R値とは断熱性能を示す数値で、数字が大きいほど地面からの冷気を遮断する効果が高くなります。
冬キャンプではR値5以上が快適ラインで、R値6以上あればマイナス10度でも安心して眠れます。
対策3:テント内全体をお座敷スタイルで断熱
私の今のスタイルは、テント内全体を断熱する方法です。グランドシートをひいて、さらにマットをひいて、毛布をひいてお座敷スタイルのように多層構造にします。
この方法なら、テント内のどこにいても底冷えを感じにくくなります。ホットカーペットを追加すると、さらに快適度が増しますよ。
お座敷スタイルの断熱レイヤー
・1層目：グランドシート（地面との間に空気層を作る）
・2層目：断熱マット（冷気を遮断）
・3層目：毛布やラグ（肌触りと追加断熱）
底冷え対策をしないとどうなるか
底冷え対策を怠ると、単に寒いだけでは済みません。体温が奪われ続けると、健康リスクが高まります。寒さのために眠れず、睡眠の質が低下し、場合によっては低体温症の危険もあるんです。
私のように防寒着や暖房器具ばかり注目して、実際にやってみて初めて気づいたという経験をしてほしくありません。せっかくの冬キャンプの楽しみが、底冷えのせいで台無しになってしまうのは本当にもったいないですから。
まとめ：底冷え対策で快適な冬キャンプを
冬キャンプで忘れずに準備したい底冷え対策
・椅子にはムートンラグや毛布を敷いて座面を暖かく
・コットの上にはR値5〜6以上のマットか電気毛布を使用
・テント内全体をグランドシート→マット→毛布の多層構造で断熱
冬キャンプの魅力は本当に素晴らしいものです。澄んだ星空、静かな空間、薪ストーブの炎。これらを心から楽しむためには、底冷え対策が欠かせません。
私と同じような失敗をせず、最初から快適な冬キャンプを楽しんでいただきたいと思い、この記事を書きました。防寒着と暖房器具を準備したら、ぜひ底からの断熱にも気を配ってください。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを！
