みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
2025年12月15日、北海道北見市を襲った記録的な暴風雪。最大3万6千戸が停電し、気温はマイナス。暖房が止まり、真っ暗な中で震えながら夜を過ごした方々がいました。
でも、その中で「キャンプギアがあって本当に良かった」と語る人たちがいたんです。
私自身、2018年の胆振東部地震によるブラックアウトを経験しました。あの時、真っ暗な部屋で震えながら思ったんです。「これ、キャンプで使ってるあの道具があれば…」って。
今回は、北見停電とブラックアウトの経験から、本当に役立つキャンプギアについてお話しします。
この記事のポイント
・北見停電で実際に役立ったキャンプギアの具体例がわかる
・ブラックアウト経験者が語るリアルな備えの重要性が理解できる
・冬の停電に備えて今すぐ準備すべきアイテムが明確になる
それでは早速いきましょう!
北見停電、あの夜何が起きたのか
12月15日の朝6時27分。北見市で最初の停電が発生しました。
24時間で53~62センチの記録的な大雪。湿った重い雪が電線に積もり、樹木が倒れて接触し、次々と停電が広がっていきました。
常呂町では約680戸、岐阜・栄浦地区では約460戸。夜の20時45分まで、長時間にわたって電気が使えない状況が続いたんです。
想像してみてください。外は吹雪、気温はマイナス。暖房が止まり、部屋の温度がどんどん下がっていく。真っ暗な中で、スマホの電池残量を気にしながら、ただただ寒さに耐える…。
「暖房が使えず致命的」
北見の住民の方が語ったこの言葉に、冬の北海道における停電の恐ろしさが凝縮されています。
2018年ブラックアウト、あの日私が感じた恐怖
2018年9月6日午前3時7分。胆振東部地震が発生し、北海道全域が停電しました。
私の家も真っ暗になりました。冷蔵庫の音が消え、時計の秒針が止まり、静寂だけが残りました。
スマホの懐中電灯機能を頼りに、とりあえずロウソクやヘッドライトを探しました。でも、ロウソクの炎は小さくて、部屋全体を照らすには全然足りない。そして何より、揺れるたびに「火事になったらどうしよう」という不安が襲ってきました。
翌朝、コンビニに行くと長蛇の列。食料はほぼ売り切れ。ガソリンスタンドも大混雑。
その時、アウトドアショップ「秀岳荘」では、震災2日目から店を開けていました。そして、LED ランタンとヘッドランプが飛ぶように売れていたんです。スノーピークやコールマンのライト、数百個の在庫が2~3日で完売。
私もその一人でした。ランタンを握りしめながら、思ったんです。
「なんで、キャンプ道具を備えとして考えなかったんだろう」って。
停電は予告なく突然やってきます。
普段から使い慣れた道具を備えておくことが、家族を守る最初の一歩です。
北見停電で実際に役立ったキャンプギア
1. カセットボンベストーブ:命を守る暖房
北見の家電量販店では、停電直後から売上が急増しました。1週間で100台以上のカセットストーブが売れたんです。
なぜか。
電源がいらない。カセットボンベさえあれば、すぐに暖が取れる。これが冬の停電で最も重要なことでした。
石油ストーブも良いのですが、点火に電池が必要だったり、灯油の備蓄が面倒だったり。でもカセットボンベストーブなら、コンビニでも買えるCB缶で動く。普段のキャンプで使い慣れているから、操作も慣れている。
カセットボンベストーブのメリット
・電源不要で即座に暖房が取れる
・CB缶なのでコンビニでも入手可能
・コンパクトで収納しやすく、キャンプでも日常でも使える
2. LED ランタン:家族の安心を照らす明かり
真っ暗な部屋で過ごす恐怖。あなたは想像できますか?
ブラックアウトの時、私の家ではヘッドライトやローソクなどしかありませんでした。トイレに行くのも怖い。子供は泣き出しそうになるし、妻も不安そうな顔をしている。
もしあの時、本格的なLED ランタンがあったら。
リビングの真ん中に置いて、家族みんなで明るい輪の中に座れたら。もっと安心できたはずです。
北見の停電でも、LED ランタンがあった家とない家では、心の余裕が全然違ったそうです。
3. ヘッドライト両手が使える自由
懐中電灯だと、片手が塞がってしまいます。でもヘッドライトなら、両手が自由に使える。
トイレに行く時、水を運ぶ時、子供を抱っこする時。停電の時こそ、両手が使えることがどれだけありがたいか。
ブラックアウトの時、避難所では多くの人がヘッドライトを使っていました。移動も楽だし、周りの人の邪魔にもならない。
4. ポータブル電源:情報とつながりを守る
スマホの充電が切れる不安。これは本当に精神的にきついです。
ブラックアウトの時、市内の充電施設には大行列ができました。みんな、情報が欲しかった。家族と連絡を取りたかった。
でも、ポータブル電源があれば、自宅で充電できます。スマホだけじゃなくて、モバイルバッテリーも充電できる。情報を得られるって、どれだけ心強いか。
5. 手回し充電ラジオ:電池がなくても情報を
でも、ポータブル電源も充電が切れたら終わりです。
だから、電池がなくても使える手回し充電ラジオが最後の砦になります。情報が途絶えることほど怖いことはありません。
6. カセットコンロ:温かい食事が心を救う
寒い部屋で冷たい食事を食べる辛さ。
でも、カセットコンロがあれば、温かいコーヒーが飲めます。カップラーメンが食べられます。
たったそれだけのことが、どれだけ心を温めてくれるか。
カセットコンロのポイント
・CB缶なので入手が容易で備蓄もしやすい
・キャンプでも日常でも使えるので無駄がない
・火力が強く、風が吹いても消えにくい
私がブラックアウトから学んだこと
あの停電から7年。私は本気でキャンプギアを備えとして揃えました。
寝袋、マット、クーラーボックス、ウォータータンク、クッカー。そして何より、カセットボンベを常に5本以上ストックしています。
でも、一番大事なのは「使い慣れていること」でした。

年に1回しか使わない道具だと、いざという時に使い方がわからない。でも、定期的にキャンプに行っていれば、道具の扱いに慣れている。
「不便を楽しむ」スキルが、「不便に対応する」能力になっていたんです。
キャンプギアは備えとして完璧です。
でも、使い慣れていなければ意味がありません。
春夏秋と定期的にキャンプに行くことで、道具の点検と使用経験を積みましょう。
今すぐ準備すべき最優先アイテム
冬の停電対策・最優先リスト
・カセットボンベストーブ(暖房確保)
・LED ランタン2個以上(家族全員が集まれる明かり)
・ヘッドライト人数分(両手作業が可能)
・ポータブル電源(情報とつながりの維持)
・カセットコンロ(温かい食事)
・カセットボンベ最低5本(消耗品の備蓄)
全部揃えるのは大変かもしれません。でも、一つずつでいいんです。
まずはLED ランタンから。次にヘッドライト。そしてカセットボンベストーブ。
1ヶ月に1つずつ揃えていけば、半年後には家族を守る準備が整います。
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まとめ:キャンプギアは、命を守る道具
北見の停電も、ブラックアウトも、誰も予想していませんでした。
でも、起きました。そして、また起きます。
キャンプギアは、楽しむための道具です。でも同時に、家族を守るための道具でもあります。
あの日、真っ暗な部屋で震えながら思いました。「次は、絶対に準備しておこう」って。
そして今、私の家には、いつでも使えるキャンプギアがあります。もう、あの時のような不安は感じません。
あなたも、今日から準備を始めませんか?
次の停電が来る前に。
今日からできること
・まずはLED ランタンを1つ購入する
・カセットボンベを5本ストックする
・春夏秋とキャンプに行き、道具の使い方に慣れる
私たちキャンパーは、不便を楽しむことを知っています。そのスキルが、いざという時に家族を守ります。
今回の北見停電で、改めてキャンプギアの大切さを実感しました。そして、もっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。
備えは、愛です。大切な人を守るために、今日から一歩ずつ。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

