みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
冬キャンプを始めて数年が経ちますが、今では確信を持って言えることがあります。それは冬キャンプの快適さを決めるのは、寝袋よりもマットだということです。
どんなに高性能な冬用寝袋を使っていても、マットのR値が低ければ地面からの冷気で一晩中震えることになります。私自身、最初の頃は何度もこの失敗を繰り返し、朝まで眠れずに過ごした経験が何度もありました。
今回は、冬キャンプを快適に過ごすために絶対に知っておくべき「R値」について、私の失敗談も交えながら詳しく解説していきます。
この記事のポイント
・R値とは何か、なぜ冬キャンプで重要なのかが分かる
・実際の使用経験から導いた、本当に必要なR値の目安が分かる
・コストを抑えながら暖かく眠る方法(重ね使い・電気毛布活用)が分かる
それでは早速いきましょう!
R値って何?今さら聞けない基本を解説
R値とは、マットの断熱性能を表す数値のことです。正式には「Thermal Resistance(熱抵抗)」と呼ばれ、数値が高いほど地面からの冷気を遮断する力が強いことを意味します。
建築の断熱材で使われるのと同じ考え方で、R値が高いマットほど、あなたの体温が地面に奪われるのを防いでくれるわけです。
R値の測定方法(ASTM F3340-18規格)
2020年から主要メーカーが採用している国際標準規格「ASTM F3340-18」では、以下の方法でR値を測定します:
・ホットプレート(35℃で体温を想定)とコールドプレート(5℃で地面を想定)でマットを挟む
・上から人が寝ている状態を再現して、どれだけ熱が逃げにくいかを測定
・断熱力が高いほどR値が高くなる
この規格により、サーマレスト、ニーモ、エクスペドなど異なるメーカー間でも正確にR値を比較できるようになりました。
なぜ冬キャンプではマットが寝袋と同じくらい重要なのか

私が冬キャンプを始めた最初の年、高価な冬用寝袋(快適温度-10℃)を購入したのに、一晩中寒くて眠れませんでした。その時使っていたマットはR値2.0程度の薄いフォームマットだったんです。
原因は明確でした。地面からの「底冷え」です。
冬の夜、地面は想像以上に冷たくなります。特に北海道のような積雪地帯では、雪が積もっていなくても地面温度は氷点下になることが多いです。
寝袋だけでは防げない地面からの冷気
寝袋は側面や上部の保温には優れていますが、背中側の「地面からの底冷え」には対応できません。なぜなら、体重で寝袋の中綿が潰れてしまい、断熱層がほとんどなくなってしまうからです。
つまり、どんなに高性能な寝袋を使っていても、マットの断熱性が低ければ、地面から熱がどんどん奪われ続けるということです。
私はこの経験から、冬キャンプでは寝袋とマットはセットで考えるべきだと思いました。
冬キャンプ初心者が最も失敗しやすいのがマット選びです。
高価な寝袋を買っても、マットのR値が低ければ快適に眠れません。
私も最初はここで何度も失敗しました。
季節別・気温別R値の選び方
一般的に推奨されるR値の目安は以下の通りです:
| R値 | 季節 | 気温の目安 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 0~2.0 | 真夏 | 10℃以上 | 軽量重視の夏キャンプ |
| 2.0~4.0 | 春・秋 | 0~15℃程度 | 3シーズン用 |
| 4.0~6.0 | 冬 | -5~0℃程度 | 冬キャンプ |
| 6.0以上 | 厳冬期 | -10℃以下 | 雪中泊・厳冬期 |
私の実体験:R値4では足りなかった
多くのサイトでは「冬キャンプならR値4以上」と書かれていますが、私の経験では北海道の冬キャンプにはR値4では不十分でした。
R値4.0のマットで北海道の雪中キャンプをした時、気温は-10℃程度でしたが、夜中に背中の冷たさで何度も目が覚めてしまいました。その後、R値6以上のサーマレストのマットに買い替えてから、ようやく朝まで快適に眠れるようになったんです。
個人的な結論として、雪中泊を含む厳しい冬キャンプを想定するなら、R値6以上が安心だと思っています。
気温別のR値目安(私の経験から)
・気温0℃以上:R値4.0以上で快適
・気温-5℃前後:R値5.0以上が安心
・気温-10℃以下(雪中泊):R値6.0以上を強く推奨
おすすめの冬キャンプマット:R値6以上の定番モデル
サーマレスト「NeoAir Xtherm」(R値6.9)
冬キャンプマットの定番中の定番です。R値6.9という圧倒的な断熱性能を持ちながら、重量は430g(レギュラーサイズ)と軽量です。
私も愛用していますが、-15℃の雪中泊でも底冷えを感じることなく朝まで快適に眠れました。価格は高めですが、長く使える一生モノの投資だと思います。
ニーモ「テンサーインシュレーテッド」(R値5.4)
サーマレストより少し手頃な価格帯で、R値5.4を実現しているのがニーモのテンサーです。厚さ7.5cmで寝心地も抜群で、横向き寝派の方にもおすすめです。
気温-5℃程度までなら十分に対応できる性能です。
エクスペド「SynMat HL Winter」(R値9.0)
エクスペドはスイスのブランドで、品質の高さに定評があります。R値9.0で厚さ7.5cm、快適性と断熱性のバランスが取れたモデルです。
サーマレストより厚みがあって、冬キャンプ入門にも適しています。
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コストを抑える裏技:マットの重ね使いとR値の加算
実はR値は単純に足し算できるという特性があります。これを利用すれば、初期投資を抑えながら冬キャンプに対応できます。
おすすめの組み合わせ例
組み合わせ①:3シーズンマット + 銀マット
・R値3.0のインフレータブルマット(約8,000円)
・R値2.0のクローズドセルマット・銀マット(約2,000円)
・合計R値5.0相当で、総額約10,000円
組み合わせ②:手頃なエアマット + フォームマット
・R値2.8のエアマット(約5,000円)
・R値2.2のフォームマット(約3,000円)
・合計R値5.0相当で、総額約8,000円
重ねる順番のポイント
マットを重ねる時は、下にクローズドセルマット(フォームマット・銀マット)、その上にインフレータブルやエアマットを敷くのが効果的です。
この配置により:
・地面との間に空気層を作る
・インフレータブルマットの破損を防ぐ
・追加の断熱層として機能する
という3つのメリットが得られます。
電気毛布の活用:電源サイトなら最強の組み合わせ

もう一つの裏技が電気毛布の活用です。電源サイトが使える場合、R値2程度のマットでも電気毛布を併用すれば、厳冬期でも快適に眠れます。
私も電源を使う時は、R値2.0のマット + 電気毛布という組み合わせで、-10℃の夜でも暖かく過ごせています。
おすすめの電気毛布
山善「電気敷き毛布」
消費電力が低く(約50W)、温度調節も細かくできるので、キャンプ用途に最適です。価格も3,000円前後とお手頃です。
電気毛布を使う場合は、低温やけどに注意してください。
就寝前に温めておき、寝る時は電源を切るか弱運転にするのが安全です。
セール情報:今がチャンス!クリスマスセールで賢く購入
実は今、冬キャンプマットを購入するには絶好のタイミングなんです。
Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングでは、ちょうどクリスマスセールが開催されており、サーマレストやニーモなどの人気ブランドのマットが通常より安く手に入る可能性があります。
以前は高価で手が出なかったR値の高いマットも、最近は価格競争が進んで以前より購入しやすくなっています。特にセール期間中は、定価の20~30%オフになることもあるので、こまめにチェックすることをおすすめします。
その他の冬キャンプ快眠対策
マット選びに加えて、以下の対策も効果的です:
冬キャンプ快眠の追加対策
・グランドシート:テントとマットの間に敷いて地面の湿気や凹凸を遮断
・湯たんぽ:寝袋に入れて足元を温める(70~80℃のお湯を使用)
・寝る前の温かい飲み物:内部から体を温める
・ゆったりした服装:厚着しすぎず、寝袋内で体温で空気を温められるようにする
まとめ:冬キャンプの快適さはマット選びで決まる
冬キャンプを数年続けてきた私の結論は、快適さを決めるのは寝袋よりもマットだということです。
R値という指標をしっかり理解して適切なマットを選べば、真冬の北海道でも朝までぐっすり眠ることができます。
この記事の重要ポイント(まとめ)
・冬キャンプにはR値4以上、雪中泊ならR値6以上が安心
・R値は足し算できるので、複数マットを重ねる方法もコスパ良し
・電源サイトなら電気毛布を併用すれば、R値2でも十分暖かい
・クリスマスセール期間は、高性能マットを安く購入できるチャンス
最初は高価に感じるかもしれませんが、一度良いマットを手に入れれば、何年も使い続けられる投資です。私もサーマレストのXthermを購入してから、冬キャンプが本当に快適になりました。
あなたも正しいマット選びで、寒さを気にせず冬キャンプを楽しんでくださいね。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

