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キャンプブーム終了で「野生」が戻ってきた│2025年被害108人の衝撃から学ぶ2026年の安全対策

キャンプブームが落ち着いて静かになったのは嬉しいけど、今度はクマが怖くて行けなくなった…
私も全く同じ状況です。ギアは準備万端なのに、秋はほとんどキャンプに行けませんでした。でもこの状況、実は日本全体で起きている大きな変化なんです。

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!

2025年も残すところわずか。今年を振り返ると、キャンプ界には大きな転換点がありました。

混雑していたキャンプ場が静かになり、マナー違反も減った。一見すると良いことばかりに思えますが、その裏側で「野生動物との距離」が急激に縮まっています。

2025年のクマによる被害は死者7人、被害者108人という過去最悪の数字を記録。私自身、北海道で秋のキャンプをほとんど諦めざるを得ませんでした。

この記事のポイント

・キャンプブーム終了による「光と影」の実態が分かる

・2025年のクマ被害108人という衝撃的な現状を理解できる

・2026年に向けた具体的な安全対策が学べる

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それでは早速いきましょう!

キャンプブームの終焉で失われた「緩衝地帯」

2020年代初頭のコロナ禍以降、日本のキャンプ産業は爆発的に成長しました。しかし、この成長は長続きしませんでした。

スノーピークの上場廃止、外出制限解除による他のレジャーへの流出、そして何より初期費用の負担感。これらの要因により、2025年時点でライトユーザー層の大規模な離脱が起きています。

個人的には、キャンプ場が静かになって「やっと落ち着いてキャンプできる」と喜んでいました。トイレットペーパーのゴミ問題も減り、騒音も減った。確かに「ブームの影」は薄れました。

でも、ここに大きな落とし穴があったんです。

人間の活動が低下することで、かつて「緩衝地帯」として機能していた里山やキャンプ場周辺の管理が放棄されるようになりました。人の気配が減ると、野生動物は警戒心を失い、どんどん人里に近づいてくるのです。

2025年の衝撃的な数字が物語る現実

2025年のクマ被害統計

・死者:7人(過去最多)

・被害者:108人(4月〜9月末時点)

・11月時点では被害者196人、死者13人に拡大

この数字、正直言って衝撃でした。

特に心に残ったのが、8月14日に知床半島の羅臼岳で起きたヒグマ襲撃事故。26歳の男性登山者が犠牲になりました。世界自然遺産に登録された2005年以降、初めての死亡事故です。

さらに驚いたのは、このクマが2021年に別の場所で77歳女性を襲ったクマと同一個体だったこと。4年間も人里に潜み続けていたんです。

事故4日前には登山道を歩く親子クマ3頭が目撃されており、「クマは人間を怖がる様子もなくすぐ近くを歩いていった」という証言があります。
もはや「クマは人を恐れる」という常識が通用しなくなっています。

相次ぐキャンプ場の閉鎖と観光地の利用制限

私が住む北海道では、2025年に10施設以上のキャンプ場が一時閉鎖になりました。

  • 厚田キャンプ場(石狩市)
  • 十勝ダムキャンプ場(新得町)
  • 湯の沢水辺公園キャンプ場(北斗市)
  • 北広島森林キャンプ場(北広島市)

東北でも、秋田県鹿角市の後生掛キャンプ場が8月1日から9月30日まで閉鎖。継続的な出没で延長を余儀なくされました。

注目すべきは、安平町鹿公園キャンプ場や月形町皆楽公園キャンプ場といった市街地に隣接したキャンプ場にもクマが出没するようになった点です。

「山のキャンプ場だけの話」ではなくなったんです。

知床五湖みたいな有名観光地でも制限があったの?
はい。羅臼岳事故後、知床五湖などの利用が一時制限されました。「安全な世界自然遺産」として知られていた場所が、観光客に閉ざされる事態になったんです。

なぜここまでクマ被害が増えたのか

この問題の根っこは、単なる野生動物管理の失敗ではありません。日本の社会構造そのものが変化しているんです。

人口減少と耕作放棄地の急増

少子高齢化による人口減少が、広大な農地の耕作放棄を招いています。2023年までに耕作放棄地は253,000ヘクタールに達しました。

これらの土地は草やぶとなり、クマの生息域が人間の生活圏にどんどん接近しています。

「緑の砂漠」と生態系の劣化

戦後の経済成長期に造成された大規模な人工林。これらの多くは下草が少なく暗い密林となり、「緑の砂漠」と呼ばれる状態です。

クマにとって良質な生息地ではないため、食料を求めて人里に近づかざるを得ない状況が生まれています。

ブナの大凶作と気候変動

2025年は、クマの主要な食料源であるブナの大凶作が予想されていました。実際に、秋田県では初夏にピークを作った後、秋に2つ目のピークが形成されるという異例の出没パターンが観測されています。

2026年に向けて私たちができること

高市早苗首相は2025年12月17日の記者会見で、「2026年度予算の前倒し執行も含め、冬眠期の前と後で対策を切れ目なく実施する」と述べています。

でも、政府の対策を待つだけでは不十分です。私たちキャンパー自身ができることがあります。

2026年のキャンプで実践したい安全対策

・出かける前に必ず最新の出没情報を確認する

・クマ撃退スプレーやクマ鈴を携帯する

・ゴミは絶対にその場に残さない(クマを引き寄せない)

・単独行動を避け、複数人で行動する

・早朝・夕暮れ時の移動を避ける

最新情報の確認方法

行く前の情報収集が何より大切です。以下のサイトを必ずチェックしましょう。

クマ出没情報

  • 環境省「クマに関する各種情報・取組」
  • Yahoo!天気・災害「各都道府県のクマ出没情報まとめ」
  • 札幌市「ヒグマ出没情報」(札幌在住の方は必須)

私は札幌市のヒグマ出没情報ページを毎回チェックしています。地図付きで発生日・場所が確認できるので、とても便利です。

クマ対策グッズの準備

今年、私が新たに準備したのがクマ撃退スプレーです。

正直、「本当に効果があるのか」半信半疑でしたが、万が一のための保険として持っています。家族の安全を考えると、準備しておくべきだと判断しました。

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クマ鈴も必須アイテムです。人間の存在を知らせることで、遭遇のリスクを大幅に減らせます。

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ゴミ管理の徹底

食べ物の匂いがする物を放置すると、クマを引き寄せる原因になります。
ゴミは必ず持ち帰り、密閉できる容器に保管してください。
これは自分だけでなく、後から来る人の安全にも関わります。

私の2026年キャンプ計画

正直に言うと、2026年もクマのリスクは高いままだと思います。

でも、だからといってキャンプを諦めるわけにはいきません。10年以上続けてきた趣味ですし、家族との大切な時間でもあります。

私が2026年に実践しようと思っているのは以下の3つです。

1. 春と秋の出没ピーク時期を避ける

冬眠明けの春と、冬眠前の秋が最も危険です。夏場を中心にキャンプ計画を立てます。

2. 市街地に近いキャンプ場を選ぶ

完全に安全とは言えませんが、山奥よりはリスクが低いと判断しています。

3. 情報収集を怠らない

出発前日と当日朝に必ず最新情報をチェック。少しでも不安があれば、予定を変更する勇気を持ちます。

キャンプブーム終了後の「新しい時代」へ

キャンプブームが終わり、静かなキャンプ場が戻ってきました。でも同時に、野生動物との距離も縮まりました。

これは矛盾したパラドックスですが、私たちが向き合わなければならない現実です。

2026年は、野生動物との「真の共存」を考える年になると思います。完全に排除することはできない。でも、適切な距離を保つことはできる。

そのためには、正しい知識と準備が必要です。

まとめ:2026年のキャンプに向けて

・キャンプブーム終了で静かになったが、野生動物が接近している

・2025年のクマ被害は過去最悪の108人(9月末時点)

・出かける前の最新情報確認が何より大切

・クマ対策グッズの準備と徹底したゴミ管理を実践

・リスクを理解しながら、賢くキャンプを楽しむ

私自身、今年はクマの出没でほとんどキャンプに行けませんでした。準備万端だったのに、家族の安全を考えて諦めました。

年越しキャンプも断念しましたが、後悔はしていません。家族の安全が第一ですから。

でも、来年こそは安全に、そして楽しくキャンプを再開したいと思っています。そのために、今から情報収集と準備を進めています。

あなたも2026年のキャンプ計画を立てるときは、ぜひ最新のクマ出没情報をチェックしてください。そして、万全の準備で安全なアウトドアライフを楽しみましょう。

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それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

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  • この記事を書いた人

ポロンノゆるっとキャンプ

略してポロキャンです! 40代2児の親。北海道アウトドア歴10年超。ギア・アパレル購入300万円以上、投資で300万円以上の失敗も経験し、そのリアルな体験から北海道ならではの『ゆるっと』キャンプとお金を豊かにする知恵を発信中。車中泊や防災(被災経験あり)のネタも多めです。一眼レフカメラ初心者。 当ブログとYouTube(登録者2000人〜)が主な活動場所です。各種SNSも更新中。

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