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【本音】「クマを駆除するな」とは言えない。私はクマが怖い。これだとキャンプに行きたくない。

今年はクマが多すぎて、キャンプに行くのが怖くなってしまいました...
その気持ち、本当によくわかります。私も同じ思いでこの秋を過ごしています。

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!

今日は、いつもの楽しいキャンプ話ではなく、私の正直な気持ちを共有させてください。2025年8月の羅臼岳での痛ましい事故以降、私はほとんどキャンプに行けていません。この時期、例年なら毎週のように出かけていたのに、今年は違います。

紅葉が美しく色づき、星空が澄んで見える最高のキャンプシーズン。焚き火も最も気持ちいい季節。それなのに、クマへの恐怖が私の大好きなキャンプから足を遠ざけているのです。

この記事のポイント

・2025年、北海道で記録的なクマ出没が続いている現状

・羅臼岳事故後のキャンパーたちの心理的影響

・家族を持つキャンパーとして感じる恐怖と葛藤

・「駆除反対」論への率直な本音と多様な価値観への理解

・冬眠しないクマの出現が冬キャンプにも影を落とす懸念

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それでは早速、私の本音をお話しさせてください。

羅臼岳の事故が変えたもの

2025年8月14日、北海道斜里町の羅臼岳登山道で起きたヒグマによる人身事故。26歳の男性登山者が命を落とすという痛ましい出来事は、北海道のアウトドア愛好家全員に大きな衝撃を与えました。

この事故の加害個体は、地域住民に「岩尾別の母さん」と呼ばれていたメスのヒグマと、その子グマ2頭でした。人に慣れてしまっていた可能性が高く、5月から目撃されていたといいます。知床半島の世界遺産地域で初めてのヒグマによる人身死亡事故。この重みは計り知れません。

私はこのニュースを見て、本当に心が凍りつきました。それ以降、キャンプに行く勇気がほとんど持てなくなってしまったのです。

今年は本当に異常なほどクマが多い

近年、クマの出没は増加傾向にありましたが、2025年は本当に異常です。環境省の発表によれば、今年度のクマによる死亡者は10月時点で9人に達し、統計開始以来最多となっています。上半期だけで出没件数は全国で1万件を超えました。

北海道では特に深刻で、札幌市内では10月に入ってからも連日のようにクマの目撃が続いています。西区山の手、手稲区、そして北区新琴似の安春川周辺など、もはや住宅街の至るところでクマが出没しているのです。

千歳市、長沼町、そして道南地域でも被害が急増。福島町では7月に住宅街で死亡事故も発生しました。江差町や上ノ国町では庭の作物被害が多発し、通報件数は前年の3倍という異常事態です。

なぜ今年はこんなにクマが多いんですか?
気候の高温化とエサ不足が同時に起きているんです。ドングリやナラ類の実が凶作で、クマは人里に降りてくるしかない状況なんですよ。

我慢できずにキャンプに行った日のこと

それでも、大好きなキャンプを諦めきれず、先日意を決して家族でキャンプに出かけました。選んだのは電気柵が設置され、きちんと管理されているキャンプ場。それでも、不安は消えませんでした。

子どもたちも心底楽しんでいる感じではありませんでした。むしろ「クマ大丈夫かな」という表情で、いつも見せる無邪気な笑顔が少なかった。妻も同じです。焚き火を囲んでいても、どこか緊張した空気が流れていました。

近所にもクマが出るようになって、子どもたちは本当に怖がっています。「お父さん、クマが来たらどうしよう」と聞かれるたびに、胸が痛みます。

「駆除するな」とは言えない。私の本音

世間では「クマを駆除するな」という声も多く聞かれます。生態系の保護、動物愛護の観点から、そうした意見があることは理解しています。多種多様な価値観があり、それぞれに意味があることも分かっています。そうした意見を否定するつもりは全くありません。

でも、正直に言います。生活圏が死に直結する状況なら、私は駆除してほしいと思っています。

クマも生きるために必死です。でも、私たちも生きるために必死なんです。子どもたちを守りたい。家族と安心して暮らしたい。そして、大好きなキャンプを楽しみたい。これは自己中心的な考えでしょうか?

10月24日、札幌西区西野で子グマ2頭が緊急銃猟によって駆除されました。北海道で初めての緊急銃猟対応です。この決断がどれほど重かったか、想像に難くありません。でも、私はこの決断を支持します。

クマの駆除については様々な意見があります。
この記事は一個人の率直な感情を表現したものであり、特定の立場を押し付けるものではありません。
それぞれの価値観を尊重し、建設的な議論が必要だと考えています。

失われつつある、大好きな時間

この時期、本来なら北海道のキャンプは最高のシーズンです。紅葉に染まる山々、澄み切った秋の星空、心地よい焚き火の温もり。これらすべてが、クマへの恐怖によって私の手から滑り落ちていきます。

毎週のように出かけていたキャンプ。それは私にとって単なる趣味ではなく、家族との大切な時間であり、自分自身をリセットする貴重な機会でした。その時間を失っているこの秋は、本当に辛いです。

冬キャンプすら危うい未来

さらに深刻な問題があります。2025年、北海道では「冬眠しない、または冬眠が遅れるクマ」が実際に確認されているのです。専門家も異例の状況と指摘しています。

1月には留萌地方、後志の神恵内村、千歳市で冬眠していないヒグマの目撃が相次ぎました。小平町では真冬の雪道を走るヒグマが防犯カメラに映っています。

気候の高温化とエサ不足により、クマは冬眠を諦めて活動を続ける可能性が高まっています。山間部だけでなく、市街地周辺のクマは冬でもエサを得やすい環境にあるため、冬眠しないケースが今後一層増えるとのこと。

つまり、私が大好きな冬キャンプも、もはや安全ではないかもしれないのです。「秋のヒグマ注意特別期間」は11月30日まで延長されていますが、その後も安心できる保証はどこにもありません。

冬なら大丈夫だと思っていたのに...
私もそう思っていました。でも現実は、年間を通じて警戒が必要な時代になってしまったのかもしれません。

それでも、キャンプを諦めたくない

ここまで率直な恐怖を語ってきましたが、それでも私はキャンプを諦めたくありません。諦められないのです。

クマと共存する道を模索しながら、できる限りの対策を講じて、少しずつでもキャンプに出かけたい。鈴を鳴らし、クマスプレーを携帯し、管理されたキャンプ場を選び、明るい時間帯に活動する。できることは全部やって、それでも楽しみたい。

大好きな紅葉も、星空も、焚き火も。家族との笑顔も。これらを諦めることは、自分の人生の大切な一部を失うことに等しいから。

まとめ:本音を語ることの大切さ

この記事では、私の正直な気持ちを包み隠さず書きました。「クマが怖い」「駆除してほしい」という本音。でも同時に、異なる価値観への理解も示しました。

キャンプを愛するすべての人が、安心してアウトドアを楽しめる日が来ることを、心から願っています。そのために必要なのは、理想論ではなく、現実に向き合った建設的な議論だと思います。

私と同じように感じている方がいたら、あなたは一人じゃありません。この恐怖も、キャンプへの愛も、すべて当然の感情です。

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それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

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  • この記事を書いた人

ポロンノゆるっとキャンプ

略してポロキャンです! 北の大地でアウトドア歴10年超。ギア購入200万円以上、投資で300万円以上の失敗も経験し、そのリアルな体験から北海道ならではの『ゆるっと』キャンプとお金を豊かにする知恵を発信中。一眼レフカメラ初心者。 当ブログとYouTube(登録者2000人〜)が主な活動場所です。各種SNSも更新中。

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