

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
最近、全国各地でクマの出没や被害が相次いでいますね。特に2025年8月14日に北海道斜里町の羅臼岳で起きた痛ましい事故は、私たちアウトドア愛好者にとって他人事ではありません。26歳の男性がトレイルランニング中にヒグマに襲われて亡くなられた事件を受けて、私自身もクマ対策をより一層強化しようと決意しました。
でも今回、クマ撃退用品の調べ物をしていて驚いたことがあります。それは「公共交通機関で携行が禁止されているクマ対策グッズが存在する」ということです。私は普段車での移動が多いのですが、電車やバスを利用される方も多いと思います。せっかく安全のために準備したグッズが、知らないうちに法律違反になってしまっては大変ですよね。
この記事のポイント
・公共交通機関で携行禁止のクマ対策グッズがわかる
・法律違反を避けながら効果的なクマ対策ができる
・緊急時に役立つ代替手段と正しい運搬方法を学べる
それでは早速いきましょう!
現在のクマ被害状況:過去最悪のペースで増加中
2025年のクマ被害は過去最悪のペースとなっています。東京都内や青梅市でも人を恐れないツキノワグマの出没が増え、住宅街や学校にまでクマが入る事例が報告されています。秋田県北秋田市では60代男性がクマに襲われて負傷するなど、もはや山間部だけの問題ではなくなってしまいました。
特に羅臼岳の事故では、被害者の方はクマよけの鈴は持っていたものの、クマよけスプレーは持参していませんでした。また、事故現場でスプレーを使用しようとしたが噴射できなかったという報告もあり、適切な装備の重要性が改めて浮き彫りになりました。


知らなかった!公共交通機関で携行禁止のクマ対策グッズ
実は、クマ対策として有効とされるグッズの中にも、公共交通機関での携行が法律で制限されているものがあります。私もこれまで知らなかったのですが、調べてみて驚きました。
1. 一般的な護身用催涙スプレー
日本では「軽犯罪法」により、正当な理由なく催涙スプレーを携帯することが禁じられています。特に公共交通機関での携帯は警察の判断によって違法となる場合が多く、護身目的であっても処罰対象となり得ます。
2. クマ撃退スプレーの運搬制限
クマ撃退スプレーは護身用とは異なり、アウトドア用途での使用が認められています。しかし、2023年12月に東海道新幹線内で熊撃退スプレーの誤噴射事故が発生し、この事件をきっかけに多くの輸送機関で事実上の持ち込み自粛が要請されています。
航空機では熊撃退スプレーの持ち込みはほぼ確実に禁止されています。
JRでも高圧ガス類として制限の対象となる可能性があり、バスでは座席内持ち込み禁止で荷物スペースへの格納が指示される場合が多いです。
3. 銃刀法で規制される刃物類
登山用のナタなども、使用目的があっても携帯する場所や状況によっては銃刀法違反になる可能性があります。
安全で効果的なクマ対策グッズの正しい選び方
では、法律を守りながらどのようにクマ対策をすればよいのでしょうか。実際に使える対策グッズをご紹介します。
おすすめクマ対策グッズTOP3
・クマよけ鈴:常に音で存在を知らせる基本アイテム
・ホイッスル:緊急時に大音量で助けを呼べる
・明るい色のウェア:クマに存在を視覚的にアピール
登山中の具体的な対策
羅臼岳の事故を受けて、登山中のクマ対策も見直す必要があります。
音や匂いで存在を知らせる クマは基本的に人間を避ける習性があります。熊鈴を装着し、ホイッスルも携帯して人の存在を積極的に知らせましょう。
複数人での行動 クマは単独行動の人を好む傾向があります。できるだけ複数人で行動し、一人になる時間を最小限にすることが重要です。
適切な服装選択 黒や紺色はクマが寄ってきやすいため、明るい色のウェアを選びましょう。


クマ撃退スプレーの安全な運搬・利用方法
クマ撃退スプレーを使用する場合、安全な運搬と適切な使用方法を守ることが必須です。
自家用車での運搬時
専用保護ケースの使用 誤噴射を防ぐため、必ず専用の保護ケースや緩衝材で厳重に保護してください。
安全装置の確認 安全クリップの装着やビニール袋での密封など、メーカー推奨の誤噴射防止策を必ず実施しましょう。
車内温度の管理 高温になる車内に長時間放置することは避け、できるだけ涼しい場所に保管してください。
公共交通機関利用時の代替案
現地レンタル 登山ギアをレンタルしている山小屋やアウトドアショップで借りることができる場合があります。
宅配サービス活用 事前に現地の宿泊施設に送っておき、帰りは処分または再び宅配で自宅に送る方法も有効です。
現地購入 目的地近くのアウトドアショップで購入し、帰りに処分または宅配で持ち帰る方法もあります。
運搬時の重要ポイント
・公共交通機関では事実上の持ち込み自粛が推奨
・自家用車でも専用保護ケースは必須
・誤噴射防止のため安全装置は確実に作動させる
いざという時のための正しいスプレーの使い方
クマ撃退スプレーを携帯する場合、普段から使い方を練習しておくことが重要です。羅臼岳の事故でも、スプレーの噴射ができなかったという報告があります。
使用時の手順
- 安全装置を素早く解除
- クマとの距離が3-5メートル以内になったら噴射
- 風向きを考慮してスプレーを噴射
- その隙に安全な場所へ避難
練習の重要性 緊急時に慌てないよう、安全装置の解除から噴射までの動作を定期的にイメージ練習しましょう。
クマと遭遇した際は絶対に背を向けて逃げてはいけません。
大きな音を出して刺激することも避け、ゆっくりと距離を取って後退することが基本です。
法律を守りながらできる総合的なクマ対策
クマ対策は単一のアイテムに頼るのではなく、総合的なアプローチが効果的です。
事前の情報収集
クマ出没情報の確認 登山前には必ず最新のクマ目撃情報や注意喚起を確認しましょう。各自治体のホームページや登山情報サイトで最新情報を入手できます。
ルート選択の工夫 クマの出没が多い時期や場所を避け、より安全なルートを選択することも重要な対策の一つです。
行動時の注意点
単独行動の回避 可能な限り複数人での行動を心がけ、やむを得ず一人で行動する場合は、より一層の注意を払いましょう。
時間帯の考慮 クマの活動が活発になる薄明薄暮の時間帯を避けて行動することも効果的です。


まとめ:安全第一で賢いクマ対策を
今回調べてみて、私自身も知らなかった法律的な制限があることに驚きました。でも、正しい知識があれば安全かつ効果的なクマ対策は十分可能です。
今すぐできるクマ対策まとめ
・法律で制限されていない基本装備(鈴・ホイッスル・明るい服)の準備
・公共交通機関利用時は現地調達やレンタルの検討
・万が一の場合に備えた正しい行動パターンの学習
特に公共交通機関を利用してアウトドアを楽しまれる方は、事前の準備と現地での調達を組み合わせることで、法律を守りながら安全に楽しむことができます。自家用車の方も、適切な運搬方法を守って安全第一で対策を講じましょう。
最近のクマ被害の増加は本当に心配ですが、正しい知識と適切な準備があれば、私たちは安全にアウトドアを楽しむことができます。お互いに情報を共有し合いながら、事故のない楽しいアウトドアライフを送りましょう。
実際にクマ対策グッズを使用された経験や、他にも有効な対策方法をご存知の方は、ぜひコメントで情報をシェアしてくださいね。皆さんの貴重な体験談が、きっと他の仲間の安全につながると思います。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!