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羅臼岳の悲劇から学ぶ|熊よけスプレーの正しい選び方と使い方【ヒグマ対策完全版】

最近のクマ被害のニュースを見ていると、キャンプに行くのが怖くなってしまいました...
その気持ち、本当によくわかります。でも正しい知識と準備があれば、安全にアウトドアを楽しめますよ。

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!

2025年8月14日、北海道・羅臼岳で起きた痛ましいヒグマ襲撃事故から約1ヶ月が経ちました。26歳の男性登山者が命を落とした、あまりにも悲しい出来事でした。

実は私自身、この事故をきっかけに今は「引きこもりキャンパー」と化してしまいました。北海道在住の身として、ヒグマの出没が止まらない現状を目の当たりにして、なかなかキャンプに足を向けることができません。

そんな中で改めて調べ直したのが、熊よけスプレーの選び方と使い方です。恥ずかしながら、私は今まで「ヒグマ」と「ツキノワグマ」の違いや、それぞれに対応した専用スプレーが存在することを知りませんでした。

今回の記事では、私のような「知らなかった」方のために、熊よけスプレーの正しい知識をまとめて共有したいと思います。

この記事のポイント

・ヒグマとツキノワグマに対応した正しいスプレー選択方法が分かる

・噴射距離や持続時間など、性能面での選び方のコツが理解できる

・実際の使用方法と緊急時の注意点を身につけられる

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クマよけスプレーの携行禁止に関する記事はこちら

それでは早速いきましょう!

あの悲劇から学んだこと

羅臼岳の事故では、被害者の同行者が「クマよけスプレー」を携行していたものの、それはヒグマ対応の正規品ではなく、しかも使いかけの状態だったと報告されています。

この事実を知った時、私は愕然としました。自分も「とりあえずクマ対策用」として購入したスプレーを持っていましたが、果たしてそれが北海道のヒグマに対して有効なのか、確認したことがありませんでした。

クマよけスプレーって、どれも同じじゃないんですか?
実は全然違うんです。対象とするクマの種類によって、成分も威力も大きく異なります。

ヒグマとツキノワグマ、決定的な違いとは

日本には2種類のクマが生息しています。北海道に生息する「ヒグマ」と、本州以南に生息する「ツキノワグマ」です。

体格だけでなく、攻撃性や対処方法も大きく異なるため、熊よけスプレーもそれぞれ専用の製品を使う必要があります。

ヒグマ用スプレーの特徴

体重200~400キロにもなるヒグマには、高濃度のカプサイシンを使用した油性スプレーが必要です。威力が強く、雨に濡れても効果が持続する設計になっています。

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ツキノワグマ用スプレーの特徴

体重50~120キロ程度のツキノワグマには、水性でやや威力を抑えたスプレーが使われます。人間にかかっても洗い流しやすく、周辺動物への過度な害を避ける設計です。

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重要な注意点として、ヒグマ用スプレーをツキノワグマに使うと過度な苦痛を与えてしまいます。
逆にツキノワグマ用をヒグマに使っても効果が不十分な場合があります。

熊よけスプレー選びの5つの重要ポイント

1. 対応するクマの種類で選ぶ

これが最も重要なポイントです。活動する地域に応じて、適切な製品を選択しましょう。

北海道でキャンプや登山をする場合は、必ずヒグマ対応の製品を選んでください。本州以南では、ツキノワグマ対応で十分です。

2. 噴射距離は5メートル以上を選ぶ

効果的な熊よけスプレーは、最低でも5メートル以上の噴射距離を持つ製品を選びましょう。理想的には7~10メートルの製品がおすすめです。

屋外では風の影響もあるため、余裕のある距離設定が重要です。近すぎても遠すぎても効果が下がってしまいます。

噴射距離の目安

・最低限必要:5メートル以上

・推奨:7~10メートル

・風の影響を考慮した余裕のある距離設定が重要

3. 噴射時間と容量をチェック

一度で外してしまった場合の再噴射を考えると、5秒以上の噴射持続時間がある製品が安心です。

大容量タイプは30秒程度の連続噴射が可能ですが、その分重量が増すため、携帯性とのバランスを考えて選択しましょう。

4. 噴射タイプ(霧状・液状)を理解する

霧状(フォグ状)タイプ

広範囲に噴射できて当てやすい反面、風向きによっては自分にかかるリスクがあります。動き回るクマに対しては効果的です。

液状タイプ

狙いを定めやすく風の影響を受けにくいですが、外すと効果がありません。使用者の技術によって効果が左右されます。

5. 誤噴射防止機能の確認

緊急時にパニックになった際の誤操作を防ぐため、安全装置(セーフティキャップやクリップ)付きの製品を選びましょう。

ただし、実際の使用時には素早く解除できるよう、事前に操作方法を練習しておくことが大切です。

人気の熊よけスプレー3選

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2. Lilima BEAR 熊撃退スプレー

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  • 噴射時間:約30秒
  • 噴射距離:4~7メートル
  • 日本ブランドでヒグマ・ツキノワグマ両対応

3. POLICE MAGNUM 熊撃退スプレーB-609

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  • 噴射距離:約5メートル
  • 辛さ値:180万スコヴィル
  • 誤噴射防止機能付き
  • コストパフォーマンスに優れたツキノワグマ向け
どのスプレーを選べばいいか迷ってしまいます...
北海道なら1番のカウンターアソールト、本州なら3番のポリスマグナムが定番ですね。

正しい使い方と緊急時の対処法

携帯方法が生死を分ける

最も重要なポイントは、すぐに取り出せる位置に携帯することです。胸ポケットやベルトホルスターなど、手の届きやすい場所に装着しましょう。

リュックサックの奥に入れてしまうと、緊急時に取り出すことができません。

使用手順

  1. クマとの距離が5メートル以内になり、接近してきた場合
  2. 風上に立つよう移動(可能であれば)
  3. クマの顔、特に目と鼻を狙う
  4. レバーを3秒間押し続ける
  5. 効果を確認しながら、背を向けずにゆっくり後退

絶対にやってはいけないこと。
クマに背を向けて走って逃げることです。
クマは時速60キロで走るため、人間では絶対に逃げ切れません。

メンテナンスと管理

スプレーには有効期限があります。定期的に期限をチェックし、噴射口の詰まりがないか確認しましょう。

極端な高温や低温で保管すると性能が劣化する可能性があるため、車のダッシュボードなど直射日光の当たる場所は避けてください。

まとめ:安全なアウトドアのために

羅臼岳の悲劇を教訓として、私たちキャンパーができることは正しい知識を身につけ、適切な装備を準備することです。

熊よけスプレー選びのまとめ

・活動地域のクマの種類に対応した製品を選ぶ

・噴射距離5メートル以上、持続時間5秒以上を目安にする

・すぐに取り出せる位置に携帯し、使い方を事前に練習する

クマとの遭遇を避けるための予防策(クマ鈴、食料管理、出没情報の確認)が最も重要ですが、万が一の備えとして適切なスプレーを携行することで、安全性を大幅に向上させることができます。

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私自身も、この記事を書きながら改めて自分の装備を見直しました。正しい知識があれば、必要以上に恐れることなく、大好きなアウトドアを安全に楽しむことができるはずです。

みなさんの安全で楽しいキャンプライフのお役に立てれば幸いです。コメント欄で、皆さんの熊対策や体験談もぜひシェアしてくださいね。

それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

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  • この記事を書いた人

ポロンノゆるっとキャンプ

略してポロキャンです! 北の大地でアウトドア歴10年超。ギア購入200万円以上、投資で300万円以上の失敗も経験し、そのリアルな体験から北海道ならではの『ゆるっと』キャンプとお金を豊かにする知恵を発信中。一眼レフカメラ初心者。 当ブログとYouTube(登録者2000人〜)が主な活動場所です。各種SNSも更新中。

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