失敗談も含むノウハウ

キャンプギア軽量化の「真実」と私が変わった理由

キャンプギアって年々軽くなってるけど、本当に軽量化する必要があるの?重いけど丈夫で安いギアでもいいんじゃない?
その気持ち、とてもわかります!私も最初はそう思っていました。でも積み下ろしの手間や実際の使用頻度を考えると、軽量化には確かな理由があるんですよ。

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!

キャンプギアの軽量化は、ただの流行りではなく私たちキャンパーの体験を根本から変える重要なトレンドになっています。以前の私は「便利そうなら重くても大丈夫」と思っていましたが、キャンプ歴が長くなるにつれてその考えが180度変わりました。

この記事では、実体験をもとに「なぜキャンプギアは軽量化していくのか」、そして「どうやって賢く軽量化すべきか」をお伝えします。キャンプを長く楽しく続けるためのヒントになれば嬉しいです。

この記事のポイント

・重いギアは積み下ろしや設営の負担になり、キャンプの楽しさを減らす原因になる

・軽量化は「楽しさ」と「負担」のバランスを取るための必然的な流れ

・全てを軽量化するのではなく、「体験の質」を高める選択が重要

・軽量素材は高価でも長期的に見れば価値ある投資になることも

・最初からある程度の軽量化を意識するとキャンプライフが長続きする

それでは早速いきましょう!

私のキャンプギア遍歴 〜重装備からの解放〜

最初は「便利さ」だけを追求していた

キャンプを始めた頃、私はハイエースに乗っていました。「車が大きいから、荷物がどれだけ増えても問題ない!」と思い込み、とにかく「便利そう」「快適そう」なギアを次々と購入していきました。

当時の私のギア選びの基準はこうでした:

  • 大きくて安定感があるテント(約30kg!)
  • 頑丈で広いウッドテーブル
  • 存在感抜群の大型焚き火台
  • 調理が楽しくなる本格的なキッチンツール

「車に積めるなら重さを気にする必要はない」と考えていたんです。キャンプ場に着いてからも、オートサイトなら車の横に駐車できるので「少し重くても大丈夫」と思っていました。

「便利だけど重い」の矛盾に気づいた瞬間

便利なはずのキャンプギアが、実は使いづらくなるってどういうこと?
便利な機能を詰め込むほど重くなり、準備や片付けが大変になるんです。結局「面倒だから今回は持っていかない」という悪循環に陥ります。

キャンプを繰り返すうちに、徐々に気づいたことがあります。「便利なはずのギアが、実は全然便利じゃない」という皮肉な現実です。

特に痛感したのは以下の3つの場面でした:

  1. キャンプ前の積み込み作業:家族がいると、キャンプギアを常に車に積んでおくわけにはいきません。キャンプの度に重いギアを家から車へ運び出す作業が、想像以上に大変でした。
  2. キャンプ場での設営・撤収:オートサイトでも、重いテントやテーブルの設営は体力を消耗します。特に夏場は汗だくになり、せっかくの自然を楽しむ余裕が奪われていました。
  3. 使用頻度の低さ:「これは便利!」と思って購入したギアの多くが、「重すぎて面倒」という理由で使われないまま収納スペースを占領していました。

ある日、大型テントを一人で設営した後、疲れ果てて「これってキャンプを楽しむためにやってるんだっけ?」と自問自答したのが転機でした。

キャンプギア軽量化のメリット 〜体験の質が変わる〜

軽量化で得られる3つの恩恵

・準備・撤収の負担が減り、自然を満喫する時間が増える

・体力に自信がない日や短時間のキャンプでも気軽に出かけられる

・荷物の管理や収納がシンプルになり、キャンプへの心理的ハードルが下がる

自分の時間と体力を取り戻せる

ギアの軽量化を意識し始めてから、キャンプの前後や当日の体験が劇的に変わりました。

例えば、以前は5kgを超える大型焚き火台を使っていましたが、折りたたみ式の1.5kgの焚き火台に変えたことで、設営時間が半分になり、片付けも簡単になりました。

また、テントも約30kgの大型テントから10kg台テントに変更。家族キャンプではやや手狭になりましたが、設営の負担が大幅に減り、「キャンプの準備で疲れて楽しめない」という状況から解放されました。

でも軽いギアって壊れやすかったり、使い勝手が悪かったりしない?
確かに耐久性や機能面で妥協が必要な場合もあります。でも最近の軽量ギアは性能も上がってきていて、「軽さ」と「機能性」のバランスが取れてきているんですよ。

👉現在メインで使用しているテントはこちら

キャンプの心理的ハードルが下がる

意外だったのは、ギアが軽くなったことで「キャンプに行こう!」と思う頻度が増えたことです。

以前は「キャンプの準備が大変だな...」と思うとその気持ちが薄れていましたが、軽量コンパクトなギアなら「ちょっと週末に一泊してこようかな」という軽い気持ちで出発できるようになりました。

キャンプ道具を軽量化したことで、私の中のキャンプに対する考え方が「特別な行事」から「日常的な楽しみ」へと変化したのです。

👉私が愛用しているソロテントはこちら

👉 軽量コンパクトなソロテントのレビューはこちら

全てを軽量化する必要はない 〜私の選択基準〜

軽量化は大切ですが、全てのギアを「最軽量」にすれば良いわけではありません。私が実践している選択基準を紹介します。

「ここでしか味わえない体験」を提供するギアは例外

あえて軽量化しないギアの例

・ソロストーブレンジャー(薪ストーブ):重いけど、その暖かさと雰囲気は他では代替できない

・鋳鉄製スキレット:重量はあるが、調理の質と風味が特別

・厚手のコット:睡眠の質を左右するため、重さより快適さを優先

例えば、ソロストーブレンジャーのような薪ストーブは決して軽くありません。しかし、その暖かさと雰囲気は他の暖房器具では代替できないものです。寒い季節のキャンプでは、この「重さ」は「特別な体験」のために受け入れる価値があると判断しています。

👉ソロストーブレンジャーを使い続けている理由を伝えている記事はこちら

一方で、普通のアルミテーブルなど「機能的にほぼ同じで軽いものがある」ギアは、積極的に軽量化しています。

👉おすすめ軽量テーブルの紹介記事はこちら

最近の新たな選択:ポータブル電源という「例外」

キャンプに電源って必要?自然から離れる感じがしない?
最初は私もそう思っていました。でも家族キャンプで小さな子どもがいたり、長期キャンプをする場合など、ポータブル電源があることで安心感や快適さが格段に上がるんです。

ここ最近取り入れた「重いけど価値のある」アイテムが、ポータブル電源です。

確かに軽くはありませんが、以下のようなメリットがあります:

  • スマホやカメラの充電が気軽にできる
  • LEDライトを長時間使用できる
  • 必要に応じて小型調理器具も使える
  • 非常時の備えにもなる

体験の質を高めるなら、「適切な重さ」を選ぶことが重要だと気づきました。

👉 おすすめのポータブル電源はこちら

👉愛用中のポータブル電源のレビュー記事はこちら

素材の選択が重量とコストを左右する

チタン vs アルミ vs ステンレス の考察

素材選びは初期投資額だけでなく、長期的な使用感と耐久性も考慮しましょう。
安いギアを買って使いづらさから結局使わなくなるより、少し高くても長く愛用できるギアの方がコスパが良いことも多いです。

調理器具や小物類で特に重要なのが素材選びです。主なクッカー素材の特徴を比較してみましょう:

チタン製品

  • 最軽量(同サイズのアルミの約半分の重さも)
  • 非常に丈夫で錆びにくい
  • 熱伝導率が低く、料理によっては焦げやすい
  • 高価(アルミの3〜5倍の価格帯)

アルミ製品

  • 比較的軽量
  • 熱伝導率が高く調理向き
  • 傷がつきやすく、酸性食品と反応する場合も
  • 非常にコスパが良い

ステンレス製品

  • 最も重い(チタンの約2倍近い重さ)
  • 非常に丈夫で使いやすい
  • 熱ムラが出やすい
  • 中価格帯

私の場合、ペグはチタン製、フライパンはアルミ製と使い分けています。

▼愛用のペグやクッカー

「高いけど軽い」は長い目で見れば賢い選択かも

高価な軽量ギアって、本当に価値があるの?
「5年後も使っているか」という視点で考えると答えが見えてきます。心地よく使えるギアは長く愛用でき、結果的にコスパが良くなることが多いんです。

例えば、私が使っているアルミクッカーは、5年以上使い続けており、キャンプの度に「軽くて良いものを選んで良かった」と実感しています。

特にキャンプを長く続けたいと思っている方は、最初からある程度の軽量化を意識した選択をすることで、後々の満足度が大きく変わってくるでしょう。

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軽量化への段階的アプローチ 〜経験者のアドバイス〜

軽量化の優先順位

・頻度高く使うもの → 日常的に使用するもので最も効果を実感しやすい

・体に直接負担がかかるもの → テント、寝袋、マットなど

・収納スペースを多く取るもの → 限られた収納スペースを有効活用できる

・代替の効きにくいもの → 特殊な用途のギアは後回しにしても良い

すべて一度に変える必要はない

軽量ギアは高価なものも多いため、一度にすべてを買い替えるのは現実的ではありません。

私の場合は、以下の順序で徐々に軽量化していきました:

  1. まずはテント:設営の負担が最も大きいため最優先
  2. 調理器具:複数持ち歩くため、軽量化の効果が大きい
  3. チェア・テーブル:使用頻度が高く、設営の手間が減る
  4. 寝具:睡眠の質に関わるため、慎重に選択
最初に軽量化すべきアイテムはどれ?
「最も使用頻度が高いもの」と「最も重いもの」から始めるのがおすすめです。特にテントは効果を実感しやすいアイテムですよ。

試してから買う工夫

友人のギアを借りたり、レンタルサービスを利用したりして、実際に使用感を確かめてから購入するのも賢い方法です。私自身、チタン製クッカーを友人から借りて使ってみて、「これは良い!」と思ってから購入を決めました。

また、セール時期を狙ったり、アウトレット品をチェックすることで、コストを抑えながら軽量ギアを揃えることも可能です。

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私が実践する「軽量バランス」の考え方

「軽さ」と「体験の質」のトレードオフ

極端な軽量化は必ずしも良いわけではありません。
あまりに過度な軽量化は機能性や快適性を犠牲にし、キャンプ体験の質を下げる可能性もあります。

私が大切にしているのは「必要な快適さを維持しながら、無駄な重さを削る」という考え方です。

例えば、私の場合の判断基準は次のとおりです:

  • 睡眠の質:疲れを取るための良質な睡眠は譲れないので、マットは多少重くても快適なものを選択
  • 食事の楽しさ:調理器具は軽量化しつつも、美味しく作れる機能性を重視
  • リラックス空間:椅子は軽量ながらも、長時間座っても疲れないものを選択

キャンプは「楽しむため」のもの。軽量化は手段であって目的ではないことを忘れないようにしています。

まとめ:軽量化で取り戻す「キャンプの本質」

軽量化の本当の価値

・身体的な負担軽減 → キャンプ前後の疲労感が減少

・心理的な障壁低下 → 「行きたい!」と思った時に気軽に出発できる

・キャンプの質向上 → 準備や片付けではなく、自然体験に時間を使える

・継続的な楽しみに → キャンプを長く続けられる仕組みづくりになる

キャンプギアの軽量化は、単なるトレンドではなく、キャンプの本質を取り戻すための動きだと私は考えています。重いギアに縛られず、もっと自由に、もっと気軽に自然の中で過ごす時間を増やすことが、本当の目的なのです。

最初からすべて最軽量ギアを揃える必要はありません。自分のキャンプスタイルに合わせて、少しずつ変えていくことが大切です。そして何より、「このギアを使うとどんな体験ができるか」という視点で選ぶことが、長く楽しめるキャンプライフの秘訣だと思います。

みなさんも「ちょっと軽いものにしてみようかな」と思ったら、まずは使用頻度の高いものから試してみてください。きっと「こんなに違うのか!」と驚くはずです。

👉冬でも活用できる軽量ギアを知りたい方はこちらもチェック

それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

▼私が厳選したキャンプ用品一覧

  • この記事を書いた人

ポロンノゆるっとキャンプ

略してポロキャンです! 北の大地でアウトドア歴10年超。ギア購入200万円以上、投資300万円以上の失敗を含めたリアルな経験から、北海道ならではの『ゆるっと』キャンプとお金を豊かにする知恵を発信中。 当ブログ(公式サイト)とYouTube(登録者2000人〜)が主な活動場所です。各種SNSも更新中。

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