

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
2025年7月に北海道福島町で起きたヒグマによる痛ましい事故。新聞配達員の男性が亡くなられたというニュースを見て、心から哀悼の意を表します。
私の住んでいる北海道では、ここ数年ヒグマの出没が本当に増えています。私の住む地域の近くでも出没のニュースを聞くことが多くなり、二児の父として正直怖い思いをしています。何事もなく過ごせることを祈るばかりですが、現実問題として、私たちキャンプを愛する者はこの問題と向き合わなければなりません。
知床でサケ釣りをしていた時、何度かヒグマを目撃したことがあります。あの巨大な体格を目の当たりにすると、「絶対に勝てない」と思わざるを得ませんでした。共存の大切さは理解できますが、正直なところ、安全が担保されない状況では一緒に生活したいとは思えません。様々な意見があることは承知していますが、私は家族を守るためにも、出会わないよう、襲われないようにする対策を徹底していきたいと考えています。
この記事のポイント
・最近のヒグマ事件の実態と現状が分かる
・キャンプ場でヒグマに遭遇した時の具体的対処法が学べる
・事前にできる予防策と安全対策が身につく
それでは早速いきましょう!
最近のヒグマ事件から見える深刻な現状
2025年夏に起きた福島町の事件
2025年7月12日未明、北海道福島町で新聞配達員の男性がヒグマに襲われて亡くなるという痛ましい事故が発生しました。その後も町内でヒグマの目撃が相次ぎ、7月18日午前3時半頃には体長約2メートル、体重218キロのオスのヒグマ1頭が駆除されています。
この事件で特に注目すべきは、住宅街付近で起きたということです。山間部ではなく、私たちの身近な生活圏内でこのような事故が起きているのが現実なのです。
札幌近郊でも相次ぐ出没情報
同じく2025年7月4日には、札幌市南区や清田区、中央区でもヒグマの目撃情報が発表されています。春以降、盤渓や小金湯、山間部周辺で複数回の目撃例があり、もはや「山奥の話」ではなくなってきています。


過去のデータを見ると、1962年度から2021年度までのヒグマによる人身事故146件(死者57人、負傷者106人)のうち、実際にキャンプ場内で発生した事故は報告されていません。事故の多くは山菜採りや林業、登山中に集中しています。
ただし、近年はキャンプ場周辺での出没による一時閉鎖が増加しており、2023年には道内20施設以上、2024年も約10施設で閉鎖等の対応が取られました。つまり、キャンプ場も決して安全地帯ではないということです。
キャンプ場でヒグマに遭遇した時の対処法
1. 遭遇時の基本行動:「止まる・見る・ゆっくり離れる」
もしキャンプ場でヒグマと遭遇してしまったら、まず冷静になることが最重要です。
距離が100メートル以上ある場合
- その場で立ち止まり、ヒグマの様子を観察
- 音を立てずに、ゆっくりと後退
- ヒグマに背中を向けて走るのは絶対NG
距離が近い場合(50メートル以内)
- 急な動きは避け、ゆっくりと手を上げて自分を大きく見せる
- 落ち着いた声で「人間だよ」と話しかける
- ヒグマが立ち上がった場合、威嚇ではなく匂いを嗅いでいる可能性が高い
やってはいけない行動
・背中を向けて走って逃げる
・大声で叫ぶ
・食べ物や匂いの強いものを投げつける
・石や棒で攻撃する
2. 最悪の場合:襲われそうになったら
熊スプレーを使用する
- 距離3〜5メートルまで近づいてきたら使用
- 風向きを確認し、自分にかからないよう注意
- スプレー後は速やかにその場から離れる
倒れて身を守る
- うつ伏せになり、首と腹部を手で保護
- リュックを背負っていれば背中の保護になる
- 動かずじっとしていることが重要
熊スプレーは風向きによっては自分が被害を受ける可能性があります。
使用前に必ず風向きを確認し、練習も兼ねて事前に試し噴射をしておきましょう。
3. 事前にできる予防策が最も重要
キャンプ場選びの段階から
- 最近のヒグマ出没情報を事前にチェック
- 電気柵や管理体制が整ったキャンプ場を選ぶ
- 管理人が24時間常駐している場所が理想
食料・ごみ管理の徹底
- 食材は密閉容器に保管し、車内に置く
- 調理後の匂いが付いた器具もすぐに片付ける
- ごみは指定の場所に必ず捨て、テント周辺に放置しない
音を出して存在をアピール
- 熊鈴やラジオで常に音を出す
- 特に早朝・夕方の活動時は注意
- トイレなど一人で移動する時は必ず音を出す


我が家で実践している安全対策
私自身、知床でのヒグマ目撃体験を踏まえ、家族でキャンプに行く際は以下の対策を徹底しています。
装備面での対策
- 熊スプレー2本を常備(メイン用・予備用)
- 熊鈴を全員が携帯
- 大音量のホイッスルを人数分準備
- 密閉性の高いコンテナを複数使用
行動面での対策
- キャンプ場到着時に必ず管理人に出没情報を確認
- 子供たちには「一人で絶対に行動しない」を徹底指導
- 早朝・夕方の単独行動は避ける
- 就寝前のサイト周辺チェックを欠かさない
おすすめの熊対策グッズ
・熊撃退スプレー(最も信頼性が高い)
・森林香(虫除けと同時にヒグマ忌避効果)
・大音量熊鈴(100メートル先まで聞こえるタイプ)
・LEDライト付きホイッスル(夜間の緊急時対応)
家族を守るための心構え
正直なところ、ヒグマの巨大さを目の当たりにすると、人間の無力さを痛感します。体重200キロを超える野生動物に対して、私たちにできることは限られています。
だからこそ、「出会わないための予防」が最も重要なのです。共存の理想は分かりますが、まずは家族の安全を第一に考えるべきだと私は思います。
キャンプを諦める必要はない
- 正しい知識と準備があれば、安全にキャンプは楽しめる
- 出没情報を事前にチェックし、リスクの低い場所を選ぶ
- 管理体制の整ったキャンプ場を利用する
子供への教育も重要
- ヒグマの危険性を正しく伝える(怖がらせすぎない程度に)
- 基本的な対処法を家族で練習する
- 「もしも」の時の約束事を決めておく
子供には「ヒグマを見つけても絶対に近づかない」「大人にすぐ知らせる」ことを何度も教えておきましょう。
好奇心から近づいてしまうケースが最も危険です。
まとめ:安全第一で楽しいキャンプを
最近のヒグマ事件を受けて、改めて安全対策の重要性を実感しています。キャンプ場での死傷事故は稀とはいえ、出没情報は確実に増加しており、私たちも他人事として済ませることはできません。
ヒグマ対策のまとめ
・事前の出没情報チェックと安全なキャンプ場選び
・食料とごみの適切な管理
・熊スプレーなどの対策グッズの携帯
・遭遇時は冷静に「止まる・見る・ゆっくり離れる」
・家族全員での安全ルールの共有
大切なことは、恐れすぎずに正しい知識を身につけることです。適切な準備と注意深い行動があれば、北海道でも安全にキャンプを楽しむことができます。
福島町での事件のような悲劇が二度と起こらないよう、私たち一人ひとりが安全意識を高め、家族を守るための行動を取っていきましょう。
皆さんも、ぜひコメント欄で実際に実践している安全対策や体験談を教えてください。みんなでヒグマ対策の知識を共有し合いましょう。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!