みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
正直に言います。今年の秋からほとんどキャンプに行けていません。理由は一つ、クマの出没があまりにも多すぎるから。北海道でキャンプを愛する者として、これほど悔しい状況はありません。
雪が降り始めているのに、未だにクマが出没している。むしろ街での出没頻度が上がっている気さえします。自分が以前行った場所でもクマが目撃されていて、正直怖いんです。
でも、ただ怖がっているだけではキャンパーとして前に進めない。だからこそ、今できることをしっかりやる。クマ情報を調べ、アウトドアで使えるギアや服を研究し、今後のキャンプに備える。これが今の私のスタイルです。
この記事のポイント
・2025年北海道のクマ出没状況と主要キャンプ場の閉鎖状況が分かる
・全国的なクマ被害の実態と最新の駆除対策が理解できる
・今すぐできる具体的なクマ対策と安全なキャンプ再開への備えが学べる
それでは早速いきましょう!
2025年北海道のクマ出没は本当に異例だった
改めて今回調べてみて痛感しました。今年のクマ出没は本当に異例です。こんなにキャンプ場が軒並み閉鎖されているのを見たことがありません。調べた以外でも一時閉鎖されているところが絶対にあるはずです。
2025年11月時点での北海道のクマによるキャンプ場一時閉鎖状況を見ると、その深刻さが分かります。札幌市の定山渓自然の村は近隣でクマ目撃があり11月4日から約1週間営業休止。苫小牧市のオートリゾート苫小牧アルテンも一時閉鎖していましたが、11月1日に営業再開しています。
主要キャンプ場の閉鎖状況
・石狩市 厚田キャンプ場:9月20日から閉鎖中(再開未定)
・新得町 十勝ダムキャンプ場:2025年シーズン中閉鎖
・北斗市 湯の沢水辺公園キャンプ場:8月15日以降閉鎖中
・北広島市 北広島森林キャンプ場:8月15日から閉鎖中
特に注目すべきは、苫小牧市樽前のキャンプ場で10月下旬にヒグマ目撃があり、宿泊客を避難させた上で当面閉鎖となった事例です。これは「もしも自分がその場にいたら」と考えると、背筋が凍る思いです。
全国的にも深刻化するクマ被害の実態
北海道だけではありません。2025年度上半期(4~9月)で全国のクマ出没件数は約2万792件に達し、過去5年間の同期比で増加しています。特に岩手県が最多で、生活圏に7割の出没が確認されているんです。
東北エリアでも状況は深刻です。青森県弘前市岩木山の桜林公園無料キャンプ場は8月27日から閉鎖中。弥生いこいの広場は9月1日から来年度まで休止。秋田県鹿角市の後生掛大沼キャンプ場は8月1日から9月30日まで閉鎖期間が延長されました。
中部エリアでは富山県の薬師峠キャンプ場が8月20日から当面閉鎖中。さらに驚くべきは、宮城県の国営みちのく杜の湖畔公園の北地区が監視カメラにクマが映り込んだため一時閉鎖されたことです。
市街地にまで広がるクマの行動範囲
最新の道新ニュースからの情報を見ると、クマの行動範囲が本当に広がっていることが分かります。11月12日には札幌市円山動物園内でヒグマ1頭が駆除されました。この個体は9日以降、園内に繰り返し侵入していたとみられています。
円山周辺の住宅地や路上でもヒグマの足跡や目撃が相次ぎ、円山公園は12月まで全面閉鎖。同じく11月12日、苫小牧市ウトナイ北9丁目付近でヒグマ1頭が目撃され、近隣の小中学校では児童生徒の一斉下校が実施されました。
市街地での出没事例
・札幌市南区真駒内柏丘付近:11日にクマのような動物目撃
・千歳市新川付近:12日に足跡発見
・札幌市中央区宮の森:日を分けてヒグマ目撃が続く
道北管内では10月末までのクマ目撃通報が959件に達し、過去最多に迫る状況です。これはドングリの凶作によりヒグマの出没が多いとされています。
なぜこれほどまでにクマが出没するのか
今年はドングリなどの主食となる木の実類の不作により、クマの行動範囲が広がっていると考えられています。温暖化による冬眠期間の短縮も影響しているでしょう。
出没は山間部だけでなく、市街地や住宅街の中心部、人気観光地付近、空港の滑走路まで拡大しています。一部地域ではパニック状態ではなく落ち着いた様子のクマも観察されているというから、クマにとっては「人間の生活圏=餌場」という認識になってしまっているのかもしれません。
駆除活動の現状と新たな取り組み
自治体や環境省は緊急銃猟や駆除活動を強化しています。2025年度は本州で約5366頭、北海道で約617頭が駆除されており、前年より大幅に増加しています。
注目すべきは、2025年11月13日より警察官がライフル銃を使用してクマの駆除を行うことが可能となったことです。これは人的被害の拡大に対応するため、国家公安委員会や警察庁の許可の下で実施されます。特に岩手県、秋田県で機動隊が配属され、駆除プロジェクトチームとして活動を開始しています。
駆除数の増加に伴い、クマの処理施設では収容能力を超え、燃料使用量の増大や焼却待ちの問題も発生しています。
短期的な駆除に加え、個体数管理や生息域の制御など総合的な対策が求められています。
今キャンパーができる具体的なクマ対策
こんな状況だからこそ、私たちキャンパーは正しい知識と対策を身につける必要があります。今できることを、今のうちにしっかり準備しておきましょう。
必須のクマ対策グッズ
・クマ撃退スプレー:最も効果的な防御手段
・クマ鈴やホイッスル:自分の存在を知らせる
・明るい色の服装:視認性を高める
・食材の密閉容器:匂いを外に漏らさない
クマ撃退スプレーは必ず携行してください。環境省や自治体も推奨している最も効果的な防御手段です。私も常に携帯するようにしています。
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食材の管理も重要です。匂いを外に漏らさない密閉容器を使用し、調理後のゴミは必ず持ち帰るか指定の場所に適切に処理しましょう。
キャンプ場選びの新しい基準
今年の経験から学んだのは、キャンプ場選びの基準が変わったということです。以前は「景色が良い」「設備が充実している」といった点を重視していましたが、今は「クマ対策がしっかりしているか」が最優先項目になりました。
安全なキャンプ場の見極めポイント
・最新のクマ出没情報を公式サイトやSNSで発信している
・電気柵などの物理的な防御設備がある
・緊急時の連絡体制と避難計画が明確
・周辺地域のクマ出没履歴が確認できる
キャンプ予定の際は、必ず各キャンプ場や自治体の公式サイト、SNSで最新情報を確認してください。「行ってみたら閉鎖されていた」では時間もお金も無駄になってしまいます。
今この時期だからこそできる準備
キャンプに行けない今だからこそ、できることがあります。私は今、アウトドアで使えるギアや服を徹底的に調べています。クマ対策グッズのレビューを読み込んだり、防寒着の性能を比較したり。
この準備期間があるからこそ、次のシーズンがより安全で快適なものになるはずです。失敗から学び、次に活かす。これがキャンパーとしての成長だと思っています。
犬の連れ去りなどペット被害も報告されています。
ペット連れのキャンプを計画している方は、特に注意が必要です。
まとめ:共生への道と当面の対策
共生できたらいいけど、現状は本当に難しい。個体数を減らすしかないのかなと個人的には思ってしまいます。でも、それと同時に私たちキャンパーができることもある。
今すぐ実践すべきこと
・クマ撃退スプレーなど防御グッズの購入
・キャンプ予定地の最新クマ情報の確認習慣化
・食材管理と匂い対策の徹底
・緊急時の行動計画の策定
2025年は確かに厳しい年でした。でも、この経験が私たちをより賢いキャンパーに成長させてくれるはずです。正しい知識を身につけ、適切な装備を整え、安全第一で楽しむ。これが新しい時代のキャンプスタイルです。
状況が改善したら、また北海道の美しいキャンプ場で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。それまでは、しっかり準備を整えましょう。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

