みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
「なんでTCテント使ってるんですか?」キャンプ場でよく聞かれる質問です。確かにTCテントは重いし、価格も高い。乾燥にも時間がかかります。それでも私は、北海道の秋冬キャンプでTCテント(ポリコットンテント)しか使わなくなりました。
10張以上のテントを試してきた私が、なぜTCテント一択になったのか。その理由は、ある衝撃的な体験から始まったんです。今日は忖度なく、TCテントの本当の価値をお伝えします。
この記事のポイント
・TCテントを使い続ける本当の理由が分かる
・TCテントの実際のメリット・デメリットを実体験から知れる
・よくある誤解(涼しさ・保温性)の真実が分かる
・秋冬キャンプのテント選びで失敗しないコツが学べる
それでは早速いきましょう!
TCテントを使い始めたきっかけ:忘れられない秋キャンプの夜
当時の私は、秋キャンプに何の知識もなく挑みました。使っていたのはスノーピークのポリエステル素材のテント。メッシュもたくさんあって、ルーフも付いている立派なテントでした。
暖房器具も寝袋も完璧に準備して、「セラミックファンヒーターだから一酸化炭素の心配もない、余裕だな」なんて思っていたんです。寒いからメッシュは全部閉じて、テント内をしっかり暖めました。
そして夜中の3時頃。何かがおかしい。顔が濡れている。髪も濡れている。寝袋も湿っている…。
起きて確認すると、テントの天井から水滴がポタポタと落ちてきていました。まるで室内から雨が降っているような状態。スマホや充電器などの電化製品も濡れていて、本当に焦りました。
最初は「テントが破れているのか?」と思いましたが、外を確認すると晴れています。なぜテントの内側から水が降るのか、当時は全く理解できませんでした。
その日以降、私はこの問題について調べまくりました。先輩キャンパーにも聞きました。換気をすれば寒いし、ルーフがあっても水滴は劇的には減らない。インナーテントを使っても、インナーの外側は濡れてしまいます。
テント内を暖めれば暖めるほど、冷たいテント生地との温度差で結露が発生する。これは秋冬キャンプにおけるポリエステルテントの宿命とも言える現象だったんです。
そこで辿り着いたのが、TCテント(ポリコットンテント)の存在でした。
TCテントとの出会い:サーカスTCから始まった5年間
当時はTCテント自体の数が少なく、私が最初に購入したのはテンマクデザインのサーカスTC DXでした。あまりに人気がありすぎて、なかなか購入できなかった記憶があります。今ではセールでかなり安く買えるようになって、本当にいい時代になりましたね。
セラミックファンヒーターでは北海道の秋冬は厳しいと感じていたので、薪ストーブの導入も視野に入れていました。だからこそ、火の粉に強いポリコットンを選んだんです。
当時はキャンプに使える石油ストーブも少なく、数少ない有名なフジカハイペットは予約後半年以上かかる状態。なぜか私の中ではフジカハイペット一択になっていて、結局薪ストーブを先に導入することにしました。
そして初めてのTCテントでのキャンプ。驚きました。あの結露がほとんどないんです。軽く滲むような湿り気はあったかもしれませんが、びっしょり濡れるという体験は、TCテントにしてから一度もありません。
私が使ってきたTCテント
・テンマクデザイン サーカスTC DX(初代)
・Nordisk(ノルディスク)のポリコットンテント
・ローベンスのテント
・サバティカル モーニングTC
・NORTENT Gamme8 PC(現在愛用中)
TCテントの本当のメリット:結露問題と火の粉からの解放
5年間、様々なTCテントを使い続けてきた私が感じる、本当のメリットは2つです。
1. 結露の心配がほぼなくなる
これが最大の理由です。TCテント(ポリコットン素材)は透湿性があり、テント内の湿気を外に逃がしてくれます。
ポリエステルやナイロンのテントは、どれだけ換気をしても、どれだけルーフを付けても、秋冬の寒い時期にテント内を暖めると結露が発生します。それはもう、避けられない現象なんです。
でもTCテントなら、その心配がほぼゼロ。朝起きたときに寝袋が濡れている、ギアが濡れている、そんなストレスから完全に解放されます。
2. 火の粉を気にせず焚き火・薪ストーブが楽しめる
私は冬キャンプで必ず薪ストーブを使います。薪ストーブを使っていると、どうしても火の粉が飛びます。
昔、本当にTCテントは火の粉に強いのか、ポリエステルと比較検証したことがあります。結果は明らかでした。
ポリエステルやナイロンは、小さな火の粉でも一瞬で溶けて穴が開きます。でもTCテントは、小さな火の粉なら焦げ跡がつく程度で済むんです。
火の粉対策として優れていますが、完全に燃えないわけではありません。
燃え広がったりした場合、綿が入っているTCの方が燃え広がりやすいので注意が必要です。
よくある誤解:TCテントは夏も涼しい?保温性が高い?
正直に言います。私個人としては、「夏が涼しく、保温性が高い」という特徴は劇的には体感できていません。
そもそもTCテントはメッシュが少ないモデルが多いので、夏向きではないんです。遮光性も確かにナイロンと比べると高いですが、それは生地が厚いから当たり前のことです。
今の時代は、遮光性の高いポリエステルテントも豊富にあります。夏の涼しさを求めるなら、通気性を重視したポリエステルテントの方が快適です。
だからこそ、TCテントを購入する際は、涼しさや保温性、遮光性を重視しない方がいいと私は思っています。むしろ、結露対策と火の粉対策を重視して選ぶべきです。
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TCテントの正直なデメリット:重さと乾燥の手間
メリットばかり話してきましたが、デメリットも正直にお伝えします。
TCテントのデメリット
・重い(ファミリーテントだと20~30kg超えも)
・水分を含むとさらに重くなる
・乾燥に時間がかかる
・雨や雪の日は撤収が大変
・メンテナンスに手間がかかる
特に雨や雪が降った日は本当に大変です。重いし、乾燥はめんどくさいし…という感じです。
でもそれでも、私がTCテントを使い続ける理由があります。それは、結露と無縁の快適さ、火の粉をあまり気にしないで焚き火や薪ストーブを使える安心感です。
この2つの安心感は、快適な秋冬キャンプにとってかけがえのないものなんです。
なぜ私はNORTENT Gamme8 PCを選んだのか
現在、私が愛用しているのはNORTENT Gamme8 PCです。
このテントを選んだ理由は、ポリコットンの中でも比較的軽量で、乾燥しやすいという点でした。TCテントの弱点である「重さ」と「乾燥の手間」を、できるだけ軽減したかったんです。
10張以上のテントを試してきた末にたどり着いた、現時点での最適解です。ただし、これが誰にとっても最適かというと、そうではありません。
秋冬でもポリコットン以外のテントを使っている人が多いのも事実です。これはあくまで、ひとりの北海道キャンパーの考えと思っていただけると幸いです。
まとめ:TCテントは結露と火の粉対策で選ぶべき
この記事の重要ポイント
・TCテントの最大のメリットは結露対策と火の粉対策
・夏の涼しさや保温性は過度に期待しない方がいい
・重さと乾燥の手間はデメリットとして覚悟が必要
・それでも秋冬キャンプの快適性は格段に向上する
秋冬キャンプを始める方へ。もしあなたが結露に悩んでいるなら、あるいは薪ストーブや焚き火を思いっきり楽しみたいなら、TCテントは本当におすすめです。
重さや乾燥の手間はありますが、それを補って余りある快適性が得られます。あの結露で最悪の朝を迎えた経験をした私だからこそ、自信を持って言えます。
実際にTCテントを使ってみた感想や、おすすめのモデルなどあれば、ぜひコメントで教えてください。みなさんの経験も、これからキャンプを始める方の参考になるはずです。
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それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

