
高価な防寒着を買ったのに、思ったより寒くて震えてしまった...

今回はそんな悩みを解決します。
この記事のポイント
・冬キャンプに最適な服装の基本原則が分かる
・予算に合わせた防寒着の選び方が分かる
・快適に過ごすためのレイヤリングテクニックが身につく
はじめまして!ポロンノゆるっとキャンプ塾です。
北海道を拠点に活動するアウトドアクリエイターとして、極寒の地で培った10年以上の経験と、累計200万円以上のギア投資から得た知見を、実践的なレビューとしてお届けしています。

しかし、北海道の厳冬期でマイナス15度を経験する中で、効果的な防寒対策を確立することができました。
では、具体的な服装選びのポイントを見ていきましょう。
1. 冬キャンプの服装:3つの基本原則
適切なレイヤリングこそが、冬キャンプを快適に過ごすための最重要ポイントです。
ただ着込むだけでなく、各層の役割を理解することが大切です。
① レイヤリング(重ね着)を制する者が寒さを制する
- インナー層:汗を素早く吸収・発散
- ミドル層:体温を維持する空気層を作る
- アウター層:風や雪から身体を守る
私の失敗談ですが、最初の頃は「とにかく着込めば暖かい」と思い込んでいました。
しかし、汗をかいて服が湿ってから寒風にあたり、体が冷えてしまったことがあります。
この経験から、作業時は薄手のアウターだけ脱ぐようにしています。
この小さな工夫で快適さが全然違いますよ。
汗の管理が冬キャンプの命運を分ける

どうしたらいいですか?

北海道での厳冬期キャンプで特に痛感したのが、この汗対策の重要性なんです。
薪割りなどの作業時は、「ちょっと寒いかな?」と感じる程度の服装にすることで、汗の対策は十分できますよ。
汗は冬キャンプの大敵です。動く→汗をかく→休憩で冷える、このサイクルを防ぐために、こまめな着脱が重要になります。
化繊素材で汗を素早く乾かす
- 綿素材は汗を吸うと乾きにくく、体温を奪います
- 化繊やウール素材は汗を外に逃がしやすい特徴があります
- 特にインナー層は吸汗速乾性を重視して選びましょう
動きに合わせた着脱のタイミング
- 薪割りや設営前:アウターを脱いで準備
- 作業中:様子を見てミドル層も調整
- 休憩時:すぐにアウターを着用

寒くなってから慌てて着るのもよくないですか?

実は「寒くなる前」が着替えのベストタイミングなんです。
私の場合、作業を終える5分前には上着を着るようにしています。
これで汗が引く間に体温調整ができますよ。
汗対策の具体的な手順
- 作業開始前:アウターを脱ぎ、バックパックに収納
- 作業中:汗をかき始めたらミドル層を調整
- 作業終了5分前:アウターを着用開始
- 休憩時:完全に動きを止めてから、必要に応じて着込む
経験上、この「5分前ルール」を意識するだけでも、かなり快適に過ごせるようになりました。
初心者の方は、このタイミングを意識するところから始めてみてください。
体の部位別:戦略的な防寒対策

本当に大切なんですか?

首の後ろは血管が集中する場所で、ここが冷えると全身の寒さを感じやすくなります。
薄手のネックウォーマーと耳まで隠れるニット帽があれば、体感温度がぐっと改善されますよ。
頭部の保温が最優先
- 体温の約20%が頭部から失われます
- 耳まで覆えるニット帽を選びましょう
- 目出し帽は予備として持参すると安心です
首元は体温調整の要
- 首の後ろの血管を守ることが重要です
- 薄手のネックウォーマーがおすすめ
- 着脱しやすい設計のものを選びましょう
特に首元は、体温調整の重要なポイントです。暑くなったらすぐに緩められるよう、マジックテープ式や簡単に着脱できるタイプがおすすめです。
手足の防寒は2層式で
- 手:インナーグローブ+防寒グローブ
- 足:ウール靴下+防寒ブーツ
- 予備の靴下は必ず持参しましょう

動きづらくないですか?

インナーグローブは薄手で作業性が良く、防寒グローブは休憩時の保温に使います。
これで作業性と防寒性の両立ができますよ。
レイヤー別おすすめアイテム
各レイヤーの役割と選び方
・インナー層:汗を吸って外に逃がす役割。メリノウールか化繊がおすすめ
・ミドル層:空気の層を作って保温。フリースやダウンが定番
・アウター層:風や雪から守る。防風性が最重要
インナー層の選び方
- 初心者:ユニクロのヒートテック(コスパ◎)
- 中級者:メリノウール製品(保温性◎)
- 上級者:吸汗速乾性と保温性を兼ね備えた専用ベースレイヤー


まずは手頃な価格のもので経験を積み、自分の活動スタイルが見えてきてから、メリノウールなどにアップグレードすることをおすすめします。
ミドル層の選び方
- フリース:動きやすく、コスパ良好
- ダウン:軽量で高い保温力
- フリースパンツ:下半身の保温に効果的


アウターは少し安くても、ミドル層にしっかり投資すると、様々な気温に対応できるようになります。
特にフリースは普段着としても使えるため、初期投資として正当化しやすいですよ。
アウター層の選び方
- 防風性を最優先に選ぶ
- フードは着脱可能なタイプが便利
- 裾やフードの調整機能付きがベスト
北海道での経験から、アウターに求めるべきは何より防風性です。高価な防水透湿素材も大切ですが、まずは風を通さない素材を選ぶことで、予算を抑えながら十分な防寒性を確保できます。
予算で選ぶ冬キャンプウェア
スターターセット:3万円以下
・インナー:ヒートテック上下(4,000円)
・ミドル:ユニクロフリース(2,000円)
・アウター:ワークマン防寒着(8,000円)
・小物類:手袋、帽子、ネックウォーマー(8,000円)
フルスペックセット:5-10万円
・インナー:高機能ベースレイヤー(15,000円)
・ミドル:ダウンジャケット(30,000円)
・アウター:アウトドアブランドの防寒着(40,000円)
・小物類:ヘビーデューティー仕様(15,000円)
キャンプシーン別の着こなし術
キャンプ場での動きによって、服装を使い分けることが快適さの秘訣です。
特に設営時と食事時は、大きく着方を変える必要があります。
設営時の服装術
- 薄手の手袋を着用して作業効率アップ
- 汗をかきやすいので、ミドル層は控えめに
- 防風性の高いアウターを選択
食事時の戦略的な着こなし


調理時のコツ
- 薄手の防寒グローブを使用
- 袖が汚れないよう、アウターは一時的に脱ぐ
- 温かい飲み物を常備
食事中の工夫
- 手袋は外し、必要に応じてカイロを活用
- 膝掛けやブランケットの活用
- 風を遮る場所を選んで座る
食後の即座な対策
- すぐに厚手の手袋に交換
- アウターをしっかり着用
- 体が冷えやすいので、早めの対策を
まとめ:冬キャンプを楽しむための3つの鉄則
冬キャンプの服装 最重要ポイント
・レイヤリングを基本に、用途に応じた着こなしを実践
・予算に応じて、優先順位をつけて揃えていく
・汗対策と防風性を最重視する


寒さ対策をしっかりすれば、冬キャンプならではの素晴らしい景色や体験が待っていますよ。
ぜひチャレンジしてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ冬キャンプに挑戦してみてください。
また次回もお役立ち情報をお届けします!
それではまた!!