
必要な装備は分かるけど、どんな性能のものを選べばいいんだろう…

10年以上のアウトドア経験から、本当に必要な装備とその選び方をご紹介します。
この記事のポイント
・初心者でも失敗しない冬キャンプギアの選び方が分かる
・電源なしでも快適に過ごすための具体的な性能基準が理解できる
・予算と相談しながら、優先順位をつけた装備選びができる
北海道で10年以上のアウトドア経験があり、ギア選びに200万円以上を投資してきた私が、特に重要な3つのアイテムについて、具体的な選び方をご紹介します。
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それでは早速いきましょう!
電源なしでも冬キャンプを快適に楽しむ!ギア選びのポイント
電源なしのサイトでも冬キャンプを楽しめるんです。
ただし、装備選びが重要。
一番重要なのは「暖かさを確保する3つの装備」です。
断熱マット、寝袋、暖房器具。
この3点さえ押さえれば、マイナス気温でも快適に過ごせます。
1. 断熱マット:地面からの冷気対策の要
冬キャンプで最も重要なのが、地面からの冷気対策です。
私は現在、サーマレスト ネオエアーXサーモ マックス(R値6.9/ラージサイズ)を使用していますが、これには理由があります。
底冷え対策は冬キャンプの最重要ポイントです。
高性能な寝袋も重ね着も、これが不十分だと全て無駄になってしまいます。
断熱マットの性能要件
R値(断熱性能)の選び方
・R値4.0以上:冬キャンプ推奨値
・R値6.0以上:厳冬期向け(-10℃以下)
・R値2.0以下:春秋向け(冬には不適)
最近は軽量で高性能なインフレータブルマットも増えていますが、安く済ませるなら断熱マットの重ね使いです。
重ね使いのメリット
・1枚のR値2.0が2枚で4.0に向上
・1枚は座布団としても使える
・突然の破損リスクが少ない
・予算を抑えられる
実際の使用例とポイント


0℃以下でなければ、快適に使えましたよ。ただし、本格的に続ける場合は、高性能マットをおすすめします。
コストを抑えて選ぶなら
初心者の方には以下の段階的な購入をおすすめしています:
- まずは断熱マット1枚から始める
- 慣れてきたら2枚重ねに
- 本格的に続ける場合は高性能マットへ
▼現在使用している主なマット
2. 寝袋:冬キャンプの生命線となる睡眠の質を決める
電源なし冬キャンプで快適に過ごすには、寝袋の選択が極めて重要です。
一般的に「キャンプ地の最低気温より5℃低い快適使用温度」と言われますが、私は寒がりなため10℃低い物を選んで使用しています。
素材による特徴と選び方


寝袋の素材別特徴
・ダウン:軽量で圧縮性が高く、長期的な保温力維持に優れる
・化繊:水濡れに強く、取り扱いが容易で価格も手頃
・ハイブリッド:ダウンと化繊を混合したタイプ
寝袋の性能要件
冬用寝袋の選び方
・快適温度:予想最低気温-5℃以下が基本
・限界温度:予想最低気温-10℃以下を推奨
・寒がりの場合:さらに5℃低い物を選択
寝袋は冬キャンプで最も投資すべきアイテムです。
初期投資を抑えたい場合でも、この部分だけは妥協しない方が結果的にお得です。
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より快適に使うためのポイント
快適な睡眠のための3つのコツ
・インナーシーツを使用(寿命延長&保温力アップ)
・使用後は必ず十分な乾燥と圧縮を控えめに
・湯たんぽや保温性の高い寝間着を活用
▼おすすめの寝袋類はこちら
👉私の使用しているモンベルの寝袋を確認したい方はこちら
(バロウバッグシリーズは私も使っていますがコスパ最強です)
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3. 暖房器具:電源なしでも安全に暖を取る
電源がなくても、適切な暖房器具があれば快適に過ごせます。
小型ソロテントであれば、カセットガスストーブで十分な暖かさを確保できます。


気温が下がるとガスの気化が悪くなり、出力が大きく低下します。
予備のガスボンベは必ず保温して持参しましょう。
暖房器具の選び方
種類別の特徴
・ガスストーブ:取り扱いが簡単、低温時は出力低下に注意
・石油ストーブ:寒冷地でも安定した熱量、持ち運びに手間
・薪ストーブ:設置・撤収が面倒だが、遠赤外線効果で体が芯から温まる
暖房器具使用時は必ず換気と一酸化炭素警報器の設置を!
気密性の高い冬用テントでは特に重要です。
▼おすすめ暖房器具と必需品はこちら
まとめ:電源なし冬キャンプを快適に楽しむために
「電源がなくても、冬キャンプは快適に楽しめる」
私も最初は不安でしたが、適切な装備選びと使い方を知ることで、マイナス気温でも快適に過ごせるようになりました。
重要なのは優先順位をつけた投資です。
3大必須アイテムの選び方まとめ
・断熱マット:R値4.0以上、初心者は断熱マット2枚重ねから始める
※底冷えは体力を最も奪うため、ここは妥協せず
・寝袋:最低気温より5〜10℃低い快適温度のものを選択
※真冬の快適性を左右する最重要アイテム
・暖房器具:ガスストーブなら氷点下時の出力低下に要注意
※一酸化炭素警報器は必須装備
予算別の装備の揃え方
予算別おすすめの揃え方
・5万円以下の場合
- 断熱マット2枚(計1万円程度)
- 化繊寝袋(3万円程度)
- ガスストーブ(1万円程度)
・10万円程度の場合
- インフレータブルマット(2万円程度)
- ダウン寝袋(6万円程度)
- 石油ストーブ(2万円程度)
電源なし冬キャンプの成否を分けるのは「寒さ対策」です。
この3点さえ押さえれば、確実に快適なキャンプが実現できます。
実践的な使用のコツ
快適に過ごすための3つのコツ
・1時間前から暖房を使用して、テント内を暖める
・インナーは速乾性の服に(汗冷えを防ぐ)
・朝方の冷え込み対策として、毛布を準備
特に初心者の方は、一度にすべての装備を揃える必要はありません。
私の場合も、失敗を繰り返しながら徐々に装備を充実させてきました。
まずは上記3つから始めて、徐々に装備を充実させていくことをおすすめします。
▼参考になる動画はこちら
安全で快適な冬キャンプを楽しみましょう!
それではまた!