みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
数年前、北海道のキャンプ場でマダニに刺されました。長ズボンを穿いていたにもかかわらず、帰宅後の入浴中まで気づかなかった体験です。あの日の「焦り」と、休日に対応できる病院を探し回った記憶は、今でもはっきり残っています。
「草むらの奥に分け入らなければ大丈夫」「長ズボンを穿いていれば安心」という思い込みが、私には完全にありました。でも実際はそうではありませんでした。今回は、その経緯と気づき、そして今私がやっている対策をまとめてお伝えします。
この記事のポイント
・長ズボン着用でもマダニに刺されることがある(裾の隙間が盲点)
・痛みがないから気づけない——これがマダニの一番怖いところ
・休日に対応できる病院が少ない現実と、事前確認の大切さ
・北海道では公園でもマダニへの注意が必要
・刺された後の対処法と、今私がやっている予防策
それでは早速いきましょう!
普通のキャンプ場で、普通に過ごしていた
刺されたのは、数年前の夏のことです。
そのキャンプは何も特別なことをしたわけではありません。テントを張って、食事をして、焚き火をして、翌日に帰宅した。ごく普通の一泊キャンプでした。草むらをかき分けたわけでも、森の奥へ分け入ったわけでもありません。
この「普通のキャンプ」で刺されたというのが、今回の話のポイントです。
長ズボンを穿いていたのに入り込まれた理由
そのときの私はジーパンを穿いていました。「長ズボンだから大丈夫」という認識でいました。
しかし、裾を靴下の中にしまっていませんでした。ジーパンの裾はそのまま垂れた状態。マダニはその隙間から侵入し、股の付け根あたりまで移動して吸血を始めたようです。
マダニが侵入しやすい服装の落とし穴
長ズボンを穿いていても、裾を靴下・ブーツの中にしまっていないとマダニが侵入します。裾の隙間をふさぐことが予防の基本です。
長袖・長ズボンの着用は正しい予防策です。ただし、「穿いているだけ」では不十分だということを、この経験で身をもって知りました。
気づかなかった理由——痛みがゼロだった
キャンプ中、まったく気づきませんでした。痛みがなかったからです。
刺された瞬間の感覚もなければ、吸血中のかゆみもありませんでした。翌日帰宅して、入浴のために服を脱いだときに初めて気がつきました。股の付け根あたりに、何か黒いものが付いている。よく見ると、小さな虫が皮膚に刺さったまま吸血中でした。周辺の皮膚が少し赤くなっていました。
正直、かなり焦りました。
「どうすればいい?」とその場でスマートフォンで調べると、「自分で引き抜いてはいけない」とあります。無理に引き抜くと、口器が皮膚の中に残り、感染リスクが上がるとのことでした。皮膚科か外科で除去してもらう必要がある、と分かりました。
休日に対応できる病院を探すのが大変だった
発見したのは休日でした。これが想定外の難しさにつながりました。
かかりつけの皮膚科は休診。別の皮膚科をいくつか調べても、休日対応の記載がない。救急の電話窓口に問い合わせてから、ようやく対応してもらえる病院を探し当てました。何とか当日中に受診でき、医師にマダニを除去してもらいました。その後、感染症の症状は出ずに済みました。幸運でした。
ただ、この「病院を探す時間と労力」が予想以上に大変だったことは事実です。そして、早く除去してもらうほど感染リスクが下がるという情報を後から知りました。吸血時間が長くなると、感染症のリスクが高まると言われています。
アウトドアの前にやっておきたいこと
・休日・祝日でも対応してもらえる皮膚科・外科を事前に1か所把握しておく
・自治体の救急医療情報(夜間・休日の受診先)を確認しておく
・マダニは「自分で引き抜かない」——これだけでも事前に知っておく
かかりつけの病院が休みでも受診できる場所を、アウトドアの前に一つ調べておくだけで、いざというときの動きが大きく変わります。私はこの経験があって初めて、「事前確認」の大切さを実感しました。
北海道でマダニが増えている背景
マダニの問題は、近年北海道でも深刻さが増しています。要因として挙げられているのが、野生動物の個体数増加と生息域の拡大、そして気候変動による暖冬と活動期間の延長です。
シカやイノシシなどの野生動物がマダニの宿主になりやすく、それらが人里近くまで生息域を広げることで、マダニと人間が接触する機会が増えています。また暖冬の影響でマダニが越冬しやすくなり、春から秋にかけての活動期間が以前より長くなっているとも言われています。
マダニの活動が活発になる時期
・春から秋(おおむね4月〜11月)にかけて活動が活発になる
・5月〜10月は気温と湿度が高く、特に注意が必要な時期
・北海道では夏から初秋にかけてが要注意シーズン
マダニが媒介する感染症について
マダニに刺されること自体よりも、感染症への感染が大きなリスクです。代表的なものに以下があります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
致死率が高く、近年増加傾向にある感染症です。発熱・消化器症状・血小板減少などが主な症状で、重症化すると命に関わります。
日本紅斑熱
SFTSと同様にマダニが媒介する感染症で、発熱・発疹・刺し口が特徴です。SFTS との同時感染例も報告されています。
いずれも「刺されないこと」が最大の予防です。刺された場合でも、早期に医療機関で除去してもらうことで感染リスクを下げられます。
今私がやっている対策
マダニに刺された経験から、アウトドアのときの準備と帰宅後の習慣が変わりました。
服装の工夫
長袖・長ズボンを着用し、裾は靴下やブーツの中にしっかりしまうようにしています。防虫加工素材(BEEFREEなど虫が嫌いな繊維を使ったウェア)も積極的に活用しています。肌の露出を最小限にすることが基本です。
帰宅後の習慣として、衣服を室内に持ち込む前に外でよく払うようにしています。
帰宅後の全身チェック
入浴前に全身を確認する習慣をつけました。マダニが好んで付く部位は、皮膚が薄く暖かい場所です。
帰宅後に重点的にチェックする部位
・脇の下・股まわり(付け根)
・首まわり・耳の後ろ
・膝の裏・足首まわり
・頭皮(髪の中)
チェックはキャンプだけでなく、公園の散歩から帰った後も行うようにしています。
公園でもマダニに注意が必要——北海道の現実
「マダニはキャンプや登山をする人の問題」と思っている方が多いかもしれません。しかし北海道では、公園にもマダニが生息しているという情報があります。
特に草が茂っている公園の端や、管理が行き届いていない草地、川沿いの土手などは注意が必要です。子どもと公園に行った帰りも、帰宅後のチェックが安全です。
私自身、刺された経験から「マダニに気をつけるシーン」を以前より広く考えるようになりました。キャンプだけでなく、身近な外出にも同じ意識を持つことが、北海道の夏を安心して楽しむための現実的な備えだと感じています。
まとめ
マダニに刺された経験から、私が得た知識と変えた習慣をまとめます。
「草むらの奥に入らなければ安全」は思い込みでした。「長ズボンを穿いていれば大丈夫」も不十分でした。痛みがないから気づけない。そして気づいたのは帰宅後の入浴中でした。
一番困ったのは、休日に対応できる病院が少なかったことです。アウトドアの前に、もしものときに受診できる病院を一か所調べておくだけで、いざというときの対応がまったく違ってきます。
服装の準備と同じくらい、「万が一に備えた情報収集」も大切なアウトドアの準備だと思っています。
マダニ対策に関連する情報は、厚生労働省や国立健康危機管理研究機構のウェブサイト、各自治体の保健所情報にも詳しい記載があります。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

