みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
最近、ちょっと気になるニュースを見ました。奈良公園のシカが大阪市内まで"越境"して、でも奈良県は「県内には戻せない」と表明したという話です。
正直、最初に聞いたときは「え、奈良のシカって今までそういう問題なかったの?」という驚きが先にきました。あれだけ人に慣れた鹿が観光地に定着していて、逆に問題化してこなかった方がすごいなと。
でも次の瞬間には「これ、北海道と全然違う話だけど、根っこは似てるな」と思ったんです。今日はそんな感想を、北海道在住のアウトドア好きとして正直に書いてみます。答えを出したいわけでも、何かを教えたいわけでもなく、ただ思ったことをそのまま。
この記事のポイント
・奈良のニュースを聞いて感じた「あ、北海道も他人事じゃないな」という感覚
・子どもの頃からシカの数が変わりすぎていて、今や市内でも普通に見る
・キャンプ場・運転・クマ問題と、野生動物との向き合い方について思うこと
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それでは早速いきましょう!
「今まで越境問題がなかったことがすごい」というのが正直な感想
奈良公園のシカが県外に出て問題になる、というニュース。皆さんはどう受け取りましたか?
私の第一印象は「奈良のシカって、今まで逆にそういう話がなかったことの方がすごいな」でした。
あれだけ観光客が多くて、シカせんべいを毎日あげられて、人に慣れ切った状態で何十年もいるわけです。そりゃあ頭数も増えますよね。増えれば縄張りや食料を求めて外に出ようとする個体も出てくる。生き物として考えれば、ごく自然な話です。
問題は「県境を越えた瞬間に天然記念物じゃなくなる」という制度の話で、シカ自身は何も変わっていない。そこがニュースでも議論になっていましたが、私はその制度の是非よりも「頭数が増えすぎるとこうなる」という部分の方に反応しました。
北海道のエゾシカ問題を、ずっとそばで見てきたから。
子どもの頃と今、シカの見え方がまったく違う
私は北海道で生まれ育ちました。子どもの頃からシカがいる環境ではあったんですが、正直ここ数年の「見る回数の増え方」は体感として全然違います。
昔はちょっと遠出したときにたまに見るもの、という感じでした。でも今は、住んでいる場所の近くでも普通に見かけます。市内でシカを見ることもある。それが当たり前になってきている感覚があって、これって冷静に考えるとけっこうすごいことだよなと思っています。
遠くまでドライブしても、わりとな頻度でシカに遭遇します。先日も家族でキャンプに行った際、移動中に何度もシカを目にしました。「あ、またいた」という感じで、ちょっと前なら珍しかったはずなのに。
キャンプ場でも、場所によってはシカの痕跡がそこかしこにあります。フィールドを歩けば糞だらけ、ということも珍しくない。近所の公園でも、シカがいた形跡を見ることがある。じわじわと生活圏に入ってきているな、という感覚です。
「餌をあげたい」という気持ちが、自然に消えていった
子どもの頃、シカを見たらなんか餌をあげたいなという気持ちがありました。これは正直な話で、たぶん多くの人が同じように感じたことがあると思います。
でも今は、そういう気持ちがほぼなくなりました。「やらない方がいい」と意識して我慢しているというより、なんとなく自然にそうなっている感じです。
理由を考えると、「それをやることでどうなるか」をなんとなく考えるようになったからだと思います。餌付けが習慣になれば人に近づくようになる。人に慣れれば行動範囲が広がる。そのリスクがどこに向かうかは、クマ問題を見ていれば想像できます。
ここ数年、北海道のクマ問題は本当にひとごとじゃない状況になっています。街中への出没、農地への被害、ハンターの高齢化と捕獲の難しさ。そういうニュースを見続けていると、「人に慣れた野生動物がどういう結果を招くか」というのがリアルに感じられます。
シカとクマは違う動物ですが、「人との距離感」という点では共通する話だと思っています。
キャンプ場で私が気をつけていること
・食べ物をテントの外に放置しない
・ゴミは密封して、においが漏れないようにする
・食べかすや残飯を地面に捨てない
・シカを含む野生動物には近づかない、餌を与えない
別にルールだからやっているというより、こうした方が気持ちよくキャンプできるというのもあります。自分が帰った後のサイトのことを考えると、なるべくきれいにしていきたいという気持ちもある。
野生動物との距離感、共存の仕方みたいなものは、今後ますます考えなきゃいけないテーマになってくると思っています。
運転が一番怖い、というのは本当の話
シカが増えた話をすると、キャンプよりも実は運転の話の方が私には深刻な問題です。
北海道を車で走っていると、シカが突然道路に飛び出してくることがあります。夜間は特に多い。ライトに反射して「あ、いる」と思ったときにはもうかなり近い、ということが何度かありました。幸いぶつかったことはないのですが、ヒヤッとした経験は数えきれないくらいあります。
これが1匹ならまだ対処しやすいのですが、シカって集団で行動していることも多くて、1匹をなんとか避けたと思ったら次の1匹が来る、ということが起きます。そういうときに慌てて急ハンドルを切ると、今度は別の危険が生まれる。
それに、シカって意外とでかいんですよね。近くで見ると「こんなに大きかったっけ」と毎回思います。あのサイズが急に飛び出してくるわけですから、衝突したら車も人間もただでは済まない。
北海道を夜間運転する際はシカの飛び出しに注意してください。
1匹を避けた後も、続けて飛び出してくる場合があります。
特に森や農地が近い道路では速度を落として走行することを意識しています。
「北海道あるある」として笑い話のように語られることもありますが、実際に起きている交通事故の件数を見ると笑えない話です。札幌市内でも毎年100件前後の事故が発生しているという話を聞いたことがあります。
奈良と北海道、同じシカでもこんなに違う
今回のニュースで改めて感じたのは、同じ「シカ問題」でも地域によってまったく前提が違うということです。
奈良のシカは観光資源でもあり、保護文化が長く続いてきた。人に慣れていて、近くに寄ってくる。それが地域のアイデンティティになっている。
北海道のエゾシカは完全な野生動物で、保護よりも被害対策・個体数管理が主なテーマです。農林水産業への被害は年間50億円規模とも言われていて、「増えすぎた現状でどう対処するか」が常に議論されています。
どちらが正しいとかいうことではなくて、「その地域での人と動物の関係の歴史」が違うわけです。同じ「シカ」でも、置かれている文脈がまったく異なる。
奈良と北海道、シカとの関係のちがい
・奈良:観光資源・保護文化が前提。人に慣れ親しんだ存在
・北海道:完全な野生。被害対策・個体数管理が主な課題
・共通点:どちらも「頭数の増加」が問題の根にある
「シカはずっと野生動物で、人間のルールが地域ごとに違うだけ」という感覚は、今回のニュースを見ていてより強くなりました。
県境を越えたらルールが変わる、という制度はたしかに不思議に見えます。でもそれは法律の話であって、シカ自身は何も変わっていない。どこにいても生き物として生きているだけです。
そのことを忘れずに接することが、野生動物と人間が同じ場所で暮らしていくうえで一番大事なことかもしれないな、と個人的には思っています。
おわりに
今回は何かを教えたいわけでも、答えを出したいわけでもなく、ただ思ったことを素直に書きました。
奈良のシカが大阪に出たニュースは、北海道の山の中でキャンプしているときの「あ、またシカいる」という感覚と、同じ地続きの話だと私は感じています。
人口が密集した場所でも、観光地でも、山の中でも、野生動物は「人間の都合」に関係なくそこで生きています。私たちが自然の中に入っていく以上、その前提を頭に置いておくことが、楽しく長くアウトドアを続けるための基本かなと思っています。
大げさな話ではなく、キャンプ場でゴミをちゃんと管理するとか、夜の道を走るときに少し気をつけるとか、そういうことの積み重ねだと私は思っています。
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それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!

