今年は去年ほどヒグマのニュースを聞かない気がするけど、キャンプ場は少し安心して利用できるようになったのかな?
出没が減っている地域もあるんだ。ただ、今年もキャンプ場の閉鎖や電気柵の設置があったよ。施設側の対策と、自分たちの備えの両方が大切だね。
みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
北海道では秋も深まり、そろそろ冬の訪れを感じる季節になってきました。
我が家も秋キャンプを楽しんでいますが、今年は2025年に比べてヒグマのニュースが少ないように感じています。
一方、キャンプ場では食べ物の管理が厳しくなったり、出没情報に応じて早めに休業したりと、安全対策が進んでいる印象もあります。
実際の出没状況はどうなのか、そして秋のキャンプでは何に気をつけるべきなのか。
2026年10月22日時点の公表情報と、普段のキャンプで感じていることをお伝えします。
それでは早速いきましょう!
2026年の北海道、ヒグマの出没は本当に減っている?
まず、今年のヒグマの出没状況を確認してみます。
北海道警察北見方面本部が公表している目撃通報件数では、2026年9月末時点の累計は278件でした。
| 集計期間 | 目撃通報件数 |
|---|---|
| 2025年9月末まで | 335件 |
| 2026年9月末まで | 278件 |
| 前年同期との差 | 57件減少 |
前年同期から約17%の減少です。
また、札幌市でも2026年4月から7月まで、4か月連続で前年同月の出没件数を下回ったと北海道文化放送が報じています。
つまり、少なくとも札幌市や北見方面管内では、2025年より出没が少なくなっていることを示すデータがあります。
ただし、これは目撃・通報の件数です。
山に生息するヒグマの総数が減っているという意味ではありません。
出没減少の背景に、捕獲の影響も?
札幌市の出没減少について、酪農学園大学の佐藤喜和教授は、2025年度に実施された大規模な捕獲・駆除によって、市街地周辺のクマが減ったことが影響していると分析しています。
一方、山の食べ物や繁殖状況なども関係するため、一つの原因だけで説明できるわけではありません。
私自身、去年は頻繁にヒグマのニュースを見ていた印象があります。
今年の落ち着きには、ハンターや警察、自治体など、現場で対応してきた方々の努力が関係しているのかもしれません。
ただ、対策がどの程度出没件数の減少につながったのかは、今後も慎重に見る必要がありそうです。
北海道は10月31日まで秋のヒグマ注意特別期間
2026年も北海道は、9月1日から10月31日までを「秋のヒグマ注意特別期間」としています。
これは、特定地域で危険な出没が発生した際に出される個別の「ヒグマ注意報」とは別の、秋の活動時期に合わせた全道的な注意喚起です。
ヒグマは冬眠に備えて食べ物を探すため、秋には行動範囲が広がることがあります。

さらに、今年は山の食べ物について気になる調査結果が公表されています。
2026年は山の実りがやや悪い傾向
林野庁北海道森林管理局が10月5日に発表した、ヒグマの秋の主要食物の調査結果は次のとおりです。
| 食物 | 2026年の傾向 |
|---|---|
| ミズナラのドングリ | 不作傾向 |
| ブナの実 | 豊作または並作傾向 |
| ヤマブドウ | 不作傾向 |
| コクワ(サルナシ) | 並作傾向 |
全体的には、実りがやや悪い傾向となっています。
山に食べ物が少ない場合、ヒグマが餌を探して広く移動する可能性があります。
もちろん、これだけで特定のキャンプ場にクマが出るとは判断できません。
ただ、今年は出没が少ないから大丈夫、と考えるのは避けたいところです。
参考:北海道庁・ヒグマ注意喚起
実際のキャンプ場ではどんなヒグマ対策が行われている?
今年のキャンプ場を見ていて感じるのが、施設側の安全対策の変化です。
ヒグマの出没情報があると早めに一時閉鎖したり、食材やゴミの管理について以前より厳しく注意したりする施設があるように感じます。
こうした対応は北海道各地で行われています。
ヒグマの出没で一時閉鎖したキャンプ場も
例えば、北広島市自然の森キャンプ場です。
同キャンプ場では、2026年5月20日に近くでヒグマが目撃され、5月の一部日程について臨時閉鎖を実施しました。
その後、6月5日にキャンプ場の外周へ電気柵を設置し、翌6日から営業を再開しています。
電気柵の設置だけでなく、夜間の出入り口の開閉方法や、食材・ゴミの管理方法も利用者に案内されています。
このように、閉鎖するだけで終わらせず、対策を講じたうえで再開するキャンプ場もあります。
北海道新聞のキャンプ情報サイト「あさってキャンプ」が2026年7月に報じたところでは、7月上旬までに延べ9施設がクマの出没や痕跡発見によって一時閉鎖・休業しています。
一方で、取材対象となった約320施設のうち39施設には電気柵が設置されており、ここ数年で導入施設が増えているとのことでした。
電気柵があれば絶対に安全というわけではない
電気柵はヒグマの侵入リスクを減らす対策の一つですが、設置されているだけで安全が保証されるものではありません。
出入り口を開けたままにすれば、柵の効果を損ねる可能性もあります。
特に利用者自身で電気柵の出入り口を開閉する施設では、必ず元通りに閉じることが必要です。
キャンプ場が対策してくれるのはありがたいけど、利用する人の協力も必要なんだね。
そうだね。特に食べ物やゴミの扱いは、キャンプ場に泊まる人全員に関係することだと思うよ。
私が特に気をつけたいのは食材とゴミの管理
ヒグマ対策で私が特に大切だと思うのが、食材とゴミの管理です。
最近は以前よりきちんと管理しているキャンパーが増えているように感じます。
ただ、残念ながら、まだ気になる場面を見かけることもあります。
以前、キャンピングカーの屋根の上にゴミを置いている光景を見かけたことがありました。
正直、これは驚きました。
高い場所に置いておけばクマが届かないから大丈夫、という話ではありません。
食べ物のにおいが野生動物を引き寄せる可能性がありますし、カラスなどに荒らされればゴミが周囲に散乱してしまうかもしれません。
自分のサイトだけの問題ではなく、ほかのキャンパーや、そのキャンプ場の安全にも関わってきます。
食材とゴミを放置しないために
私は、キャンプ場での食べ物の管理について、次の点を重視することが大切だと考えています。
キャンプ場側がどれだけ対策しても、利用者が食べ物を放置してしまえば、その効果を損ねかねません。
特に、ヒグマに人間の食べ物を覚えさせないことは重要です。
秋キャンプで私が持っていくヒグマ対策グッズ
キャンプ場の立地や周辺の状況によっても、必要な備えは変わってきます。
私の場合、今年からハイキングも再開していることもあり、クマ鈴とクマ撃退スプレーを携行するようにしています。

クマ鈴はバッグに入れておき、必要な場面で使う
クマ鈴は普段からバッグの中に入れています。
キャンプ場で常に鳴らしているわけではありませんが、山道などを歩く際には使えるようにしておきたいと考えています。
クマ鈴は、人が近くにいることを音で知らせ、不意の遭遇を避けるための道具です。
ただし、音が届かない状況もありますし、鈴を鳴らしていれば絶対に遭遇しないというものでもありません。
特に近くでヒグマの出没情報がある場所では、鈴があるから大丈夫と考えず、そもそも立ち入らない判断が必要です。
クマ撃退スプレーは、もしもの備え
私はキャンプやハイキングで、念のためクマ撃退スプレーも持っていくようにしています。
人が多いキャンプ場では必要性を強く感じないこともありますが、ヒグマの生息域に入る以上、備えの一つとして考えています。
ただし、これはヒグマに遭遇しないための道具ではありません。
近距離で遭遇し、危険が迫った場合に使う最後の備えです。
重要なのは、いざというときに使える状態にしておくこと。
ザックの奥に入れたままでは、取り出すまでに時間がかかります。
ヒグマとの遭遇リスクがある場所を歩くときは、専用ホルスターなどを使い、すぐ取り出せる位置に携行する必要があります。

また、操作方法や使用期限、保管状態も事前に確認しておきたいところです。
スプレーの種類や携行の仕方の違いは、こちらで解説しています。
ピンク色の国産クマ撃退スプレー「熊一目散」も登場
最近、北海道のアウトドア用品店などで、ピンク色のクマ撃退スプレーを見かけることがあります。
これはバイオ科学が2025年5月に発売した、国産クマ撃退スプレー「熊一目散(くまいちもくさん)」です。

私自身はまだ購入していませんが、これまで定番だった「カウンターアソールト」などに加えて、国産の選択肢があるのはありがたいと感じています。
熊一目散の主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | バイオ科学 |
| 発売 | 2025年5月 |
| 内容量 | 280mL |
| 有効成分 | カプサイシン2%以上(カプサイシノイドを含む) |
| 噴射距離 | 約10m |
| 連続噴射時間 | 約10秒 |
| 対象 | ヒグマ・ツキノワグマなど |
| 使用期限 | 製造後5年が目安 |
※噴射距離・時間はメーカー公表値で、風などの条件により変動します。
酪農学園大学の佐藤喜和教授の監修のもと開発された製品で、メーカーは2026年8月に環境省が公表したクマ撃退スプレーの推奨要件を満たすと説明しています。
ただし、国産だから、あるいは比較的購入しやすい価格だからという理由だけで選ぶものではありません。
購入する際は、噴射距離、噴射時間、噴射方式、安全装置、使用期限、携行方法などを確認することが大切です。
また、どの製品でも効果が保証されるわけではありません。
すぐ取り出せる位置に携行したい人には、ホルダー付きのセットが合います。
北海道のキャンプ場を利用する前に確認したいこと
私が特に重要だと思うのは、ヒグマのニュースが多いか少ないかではなく、これから利用するキャンプ場の周辺で何が起きているのかを知ることです。
そのため、キャンプに行く前には次のような情報を確認しておくとよいと思います。
1. 目的地周辺のヒグマ出没情報
北海道庁は、市町村ごとのヒグマ関連情報へアクセスできるリンク集を公開しています。
札幌市などでは、出没場所や日時を確認できる情報も公開されています。
出没情報がない場合でも、ヒグマがいないと保証されるわけではありません。
2. キャンプ場の営業・休業情報
キャンプ場によっては、ヒグマの目撃情報や痕跡の発見を受けて、急きょ閉鎖する場合があります。
予約ができていたとしても、利用前にキャンプ場のサイトやSNSなどで最新のお知らせを確認することが大切です。
出没情報がある場合は、無理に予定を優先しないことも必要だと思います。
3. キャンプ場の安全対策とルール
電気柵の設置状況だけでなく、食材やゴミをどう保管するのか、夜間の移動や出入り口についてどのような決まりがあるのかも確認したいところです。
施設ごとに設備もルールも異なります。
また、ヒグマの目撃や痕跡が確認された場合は、管理者の指示に従い、必要ならすぐに撤収・避難できるようにしておくことが大切です。
まとめ
2026年は北海道の一部地域でヒグマの出没件数が減少しています。
しかし、10月に入ってからも目撃情報があり、秋のキャンプで油断できる状況ではありません。
キャンプ場側では電気柵の設置や一時閉鎖など、安全を守るための取り組みが続いています。
ハンター、警察、自治体、施設管理者など、現場で対策に携わる方々の努力も忘れてはいけないと思います。
一方、私たちキャンパーにもできることがあります。
食材やゴミを放置しないこと、最新の出没情報を確認すること、必要な備えを整えること。
そして、危険な状況ではキャンプを中止する判断も含めて、安全を優先することです。
今年は去年よりヒグマが少ないように感じますが、ニュースの印象だけで安心せず、これからも適切な対策を取りながら北海道のキャンプを楽しんでいきたいですね。

クマが怖くてもキャンプを続ける私なりの線引きは、こちらにまとめています。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!




