みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
今年もこの季節がやってきました。北海道のどこかのキャンプ場が閉鎖になったというニュースを目にすると、「ああ、また今年も」という気持ちが体の中に広がります。特別なことではなく、もう毎年の風景になってしまいました。
七飯町東大沼、今金町ピリカ、十勝の大樹町晩成温泉——昨シーズンからこの春にかけて、いくつかのキャンプ場がヒグマの痕跡や目撃情報で一時的に閉鎖になりました。それでも、ニュースを眺めるだけで終わらず、「自分はこのテーマについてどう思っているのか」を整理したくて、この記事を書くことにしました。
この記事のポイント
・毎年繰り返されるキャンプ場閉鎖と、北海道キャンパーとしての実感
・知床で感じた「共存の難しさ」と、人間側の行動が与える影響
・増えている地域と絶滅寸前の地域——日本全体で起きている非対称な現実
・クマが人里に出る理由と、すみ分けのために考えてきたこと
クマスプレーを選ぶときの基準や携行方法も、この記事と合わせて読んでおくと判断しやすいです。
それでは早速いきましょう!
キャンプ場閉鎖——毎年繰り返されること
去年の秋、私はキャンプの計画を変えなければならない時期がありました。
ニュースを確認しながら行き先を変え、別の場所で過ごしました。「またか」という感覚と「これからどうなるのだろう」という漠然とした気持ちが混ざっていたのを覚えています。
2025年4月から2026年1月の10か月間、北海道全体でヒグマの捕獲数が約2,013頭に達したという情報を目にしました。過去最多水準とも言われていました。春の冬眠明けから初夏にかけては活動が活発化する時期でもあり、こうした閉鎖情報が相次ぐ背景にはこの現実があります。
ただ、「捕獲数が増えた=危険が増した」と単純に結びつけることにも、どこか引っかかりを感じます。人とクマの生活圏が近くなっているという話でもあるからです。
知床で感じた、共生の難しさ

去年、知床に行く機会がありました。キャンプではなくホテル泊での旅行でしたが、現地で感じたことはいくつかありました。
知床はクマとの共存を目指してきた場所として知られています。草刈りで見通しを確保する「クマ活」の取り組み、ゴミ管理の徹底、観光客への啓発活動。それらを現地で知ったとき、共存への真剣な努力があることはよく伝わってきました。
一方で、悲しくなったのは、観光客による不用意な餌付けのような行動が繰り返されているという話を聞いたことです。
悪意があってやっているわけではないと思います。でも、クマが人の食べ物を覚えてしまうことで、人里への出没につながっていく。そのサイクルが断ち切れない限り、キャンプ場閉鎖もなくならない。2025年には知床羅臼で悲しい事故もあり、共存の難しさを改めて感じました。
知床で見た共存の取り組み
・草刈りで見通しを確保し、クマが誤進入しにくい環境をつくる
・ゴミ管理と餌付け防止の徹底
・啓発活動による正しい知識の普及
四国では絶滅寸前——知らなかった現実
知床の帰りに、日本全体のクマの状況を改めて調べていて、驚いた情報がありました。
北海道や東北ではヒグマ・ツキノワグマが増加傾向にある一方、四国では状況がまったく逆なのです。2026年6月時点で、四国のツキノワグマは少なくとも25頭ほどしか確認されておらず、絶滅の恐れが強い地域個体群とされているという情報を見かけました。
増えている場所と消えかけている場所が、同じ日本の中に並んでいる。
この非対称さを知ったとき、「クマが増えて困る」という文脈だけでこの問題を語ることへの違和感が生まれました。個体数が増えて人里に出てくることへの対処が必要な地域がある一方で、保護しなければ種の維持が難しくなっている地域もある。一言で「クマ問題」と言っても、実態は地域によって全く異なります。
クマが人里に出る理由——背景を知ると見え方が変わる
なぜクマが人里に出てくるのかを調べていくと、いくつかの理由が見えてきます。
ドングリなどの木の実の凶作年には、山でのエサが不足してクマが耕作地や集落へ降りてくることがあります。また、耕作放棄地や管理されていない緑地の増加により、人の生活圏とクマの行動圏が重なりやすくなっているとも言われています。
クマが人里に出る主な理由
・ドングリ等の凶作による山のエサ不足
・耕作放棄地や管理されない緑地の増加
・人の食べ物やゴミを学習し、人里を「安全なエサ場」として認識するようになる
特に3つ目——人の食べ物やゴミを覚えてしまうこと——は、キャンプをする私たちにも直接関係する話です。
食べ物の痕跡がテントサイトやキャンプ場に残れば、クマが「ここには食べ物がある」と学習します。一人ひとりのキャンパーの行動が、その場所に来るクマの行動パターンを変えていく可能性があります。
私がやっていること・やろうとしていること

今年、私はクマスプレーを新調しました。
それ以外に、自分が実践していることや意識していることは大げさなものではありません。
私がキャンプで実践していること
・食べ物や匂いの強いものをテントの外に置かない
・草が茂った場所、見通しの悪い場所では歩く速度を落として注意する
・地域の出没情報にふだんからアンテナを張っておく
・クマスプレーを定期的に確認し、有効期限内のものを携行する
これらはクマ対策として特別なことではなく、北海道でアウトドアを楽しむ者として以前からやってきたことの延長です。ただ今年は、それをもう少し意識的にやっていこうと思っています。
クマだけでなく、キツネやカラスなど北海道の野生動物全般に言えることでもあります。人の食べ物に慣れさせないことが、すみ分けの基本だと感じています。それは動物を「遠ざける」というより、「余計な接点を作らない」という意味で、自分たちの側からできることです。
まとめ:正解はないが、向き合い続ける
クマとの共存について、正解はないと思っています。
保護すべき、駆除すべき、共存できる、できない——さまざまな意見があり、どれも一面では正しい。生態系の話、生活の安全の話、地域によって違う状況。簡単に一方向へまとめられるテーマではありません。
私は一人の北海道キャンパーとして、このニュースを流し続けるのではなく、少しずつ情報をアップデートしながら、自分のフィールドでできることをやっていきたいと思っています。
キャンプ場が閉まる季節がある。でも、開く季節もある。その間に、できることをきちんとやって、また楽しめる場所で過ごす。それが今の私のスタンスです。
👉 クマ対策グッズのセールを含めた一覧をまとめてチェックする
こちらも参考にしてみてください。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!


