もう石油ストーブを持っているのに、煮炊き用まで必要なの?
暖房を増やしたかったわけじゃないんだよね。寒い時期でもお湯を沸かしやすいものが欲しかったんだけど、使ってみたら暖かさにも驚いたよ。
みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!
今回紹介するのは、トヨトミの「GEAR MISSION K3-GM1」。
煮炊きと暖房の両方に対応する小型石油こんろです。
実は私、最初は購入するつもりがありませんでした。
それでも使ってみると、思っていた以上に使い勝手がよく、買ってよかったと感じた一台です。
一方で、置台の扱いにくさなど、気になった部分もありました。
▶︎ GEAR MISSIONのKS-GE67を長く使ったレビュー記事を見る
それでは早速いきましょう!
K3-GM1を購入した理由|最初は必要ないと思っていた
我が家には、すでにフジカ・ハイペットとトヨトミのGEAR MISSION「KS-GE67」があります。
どちらも石油ストーブなので、さらにもう1台追加する必要はないと思っていました。
しかもK3-GM1は、どちらかというと煮炊きが得意な小型モデル。
北海道の寒さを考えると、暖房能力もそれほど期待できないのではないかと思っていたんです。
それでも気になったのが、寒い時期の調理でした。
低温時のガスバーナーが気になっていた
寒い時期のキャンプでは、ガスバーナーの出力が落ちることがあります。
使用する燃料や器具にもよりますが、特に気温の低い北海道では、安定してお湯を沸かせる手段が欲しいと感じることがありました。
そこで思い出したのがK3-GM1です。
暖房だけなら手持ちのストーブがありますが、煮炊きもできる石油こんろなら、また違う役割を持たせられるのではないかと思ったんですよね。
そして追加生産分で購入。
ところが、届いたころには北海道も暖かくなっていて、石油ストーブを使うような時期ではなくなっていました。
結局、しばらく使えないまま保管することに。
それから季節が進み、ようやく今回のキャンプで使用する機会が訪れました。
K3-GM1の基本スペック
| 項目 | K3-GM1 |
|---|---|
| メーカー | トヨトミ |
| シリーズ | GEAR MISSION |
| 種類 | 煮炊き暖房用石油こんろ |
| 出力 | 2.45kW |
| サイズ | 高さ370×幅358×奥行358mm |
| 重量 | 約7.5kg |
| タンク容量 | 3.1L |
| 燃焼継続時間 | 約13時間 |
| 点火方法 | マッチ・点火用ライター |
| 使用燃料 | 灯油(JIS1号) |

GEAR MISSIONシリーズの中でもコンパクトなモデルで、無骨なクロスガードを備えたデザインが特徴です。
今回購入したのはコヨーテブラウン。
すでに所有しているKS-GE67と同じカラーなので、並べたときの統一感も気に入っています。
なお、トヨトミはこのこんろを、テント内でも調理と暖房を同時に行えるモデルとして紹介しています。
一方で取扱説明書では「屋内用」とされ、屋外や風のあたる場所での使用は禁止されています。
テントの中で使うときも、取扱説明書の注意事項とこまめな換気が欠かせません。
煮炊きと暖房を1台にまとめたい人に合う石油こんろです。
暖房能力は予想以上!大型テントで感じた暖かさ
今回のキャンプで一番驚いたのは、暖房の体感です。
使用したのは、コールマンの「コクーン ダークルームリミテッド」。
ファミリーキャンプで使っている大型の2ルームテントです。
当時の外気温は、おおむね10〜15度ほどだったと記憶しています。
正直、これだけ大きな空間でK3-GM1を使っても、ほとんど暖かくならないだろうと思っていました。
ところが、実際には想像以上でした。
暖房を使っていることをしっかり感じられ、比較的暖かく過ごせたんです。
テント内ではTシャツに軽く羽織る程度で過ごせる時間もあり、思っていたより暖房としての存在感がありました。

ただし、今回は温度計を持参していなかったため、具体的にどの程度室温が上がったのかは分かりません。
また、これは今回の使用状況を記録したもので、テント内での使用が安全だったことを確かめたものではありません。
テントの中で使うときは、取扱説明書の注意事項を守り、こまめに換気する必要があります。
真冬の北海道では暖房能力が足りない可能性も
今回の気温は10〜15度程度。
北海道の本格的な冬キャンプでは、氷点下になることも珍しくありません。
そのため、今回の感想だけで真冬にも十分な暖房能力があるとは言えません。
私自身も、真冬であればKS-GE67のような大型モデルとの併用が必要になるのではないかと考えています。
ただし、これはあくまで今後の検討であり、併用して検証したわけではありません。
使用条件の安全確認も必要です。
暖房としての実力は期待以上でしたが、真冬の暖房を任せられるかは別の話です。
大型モデルのKS-GE67を真冬の北海道で使った話はこちらです。
▶︎ KS-GE67を北海道の冬キャンプで使ったレビュー記事を見る
湯沸かしが便利!煮炊き用として買ってよかった
暖房以上に購入目的に合っていたのが、煮炊きの使い勝手です。
今回使用したのは、主にケトルでのお湯沸かしと、レトルトカレーの温め。
特に印象的だったのが、お湯の沸きやすさでした。

思った以上に早くお湯が沸いた
ケトルを使ってみると、今回の湯量では10分以内にお湯が沸いていました。
正確な水量や開始時の水温は測っていないため、一定の条件で測定した数値ではありません。
それでも、想像していたより早く感じたのは確かです。
寒い時期は、お茶やココア、コーンポタージュ、味噌汁など、温かい飲み物や汁物が欲しくなるもの。
そういったとき、気軽にお湯を用意できるのは本当に便利だと感じました。
特に冬場のガスバーナーの火力低下を気にしていた私にとっては、この煮炊きのしやすさが大きな魅力です。
煮込み料理との相性もよさそう
今回、試した調理は湯沸かしとレトルト食品の温めが中心でした。
ただ、これだけ使いやすいのであれば、鍋料理や煮込み料理との相性も期待できそうです。

一方、ガスバーナーのように火力を素早く調節する用途とは異なるため、すべての調理を1台で済ませたい人には向かない可能性もあります。
個人的には、湯沸かしや温め料理を中心に使いたい石油こんろですね。
燃料の持ちも良好!約13時間の燃焼継続時間
K3-GM1のタンク容量は3.1L。
メーカー公表の燃焼継続時間は約13時間です。
今回のキャンプでは、満タンの状態から約2日間にわたり、寒い時間帯を中心に使用しました。
夜間の就寝中などは消火していたため、連続運転ではありません。
それでも燃料は3分の1程度残っていました。
使用時間を正確に記録したわけではありませんが、給油の手間が少なく済んだのは嬉しいところです。
コンパクトで持ち運びもしやすい
本体重量は約7.5kg。
数字だけを見ると決して超軽量ではありませんが、手持ちのフジカ・ハイペットなどと比べても、今回は持ち運びやすく感じました。
高さ37cmというコンパクトなサイズも魅力です。
ファミリーキャンプでは荷物が増えがちなので、煮炊きと暖房の機能を備えながら、このサイズに収まっているのはありがたいですね。
ただし、運搬時には取扱説明書に従って灯油を抜き、傾けないように扱う必要があります。
使って気になった2つの弱点
買ってよかったと思うK3-GM1ですが、気になる点がなかったわけではありません。
特に気になったのが、底部の置台と、IGTテーブルにセットしたときの操作性です。
1. 底部の置台が外れやすい
これはK3-GM1に限らず、所有しているKS-GE67でも気になっている部分です。
ストーブの底部にある置台が取り付けづらく、収納袋から出したときや、少し移動させた際に外れてしまうことがありました。
個人的には、もう少し分かりやすく、しっかり固定できる仕組みにしてほしいところです。
なお、K3-GM1の取扱説明書には、油タンク底部の脚を置台の止め板に回して引っ掛ける固定方法が記載されています。
置台を外したままでの使用は禁止されているため、使用前に固定状態を必ず確認する必要があります。
2. IGTテーブルではつまみが横向きになる
もう一つ気になったのが、IGT規格のテーブルと組み合わせたときの操作性です。
今回、手元のテーブルにセットした状態も試しました。

ところが、セットすると火力調節用のつまみが正面ではなく横側に向いてしまったんです。
これが思った以上に扱いづらい。
点火するときも火力を調整するときも、正面から操作できた方が便利だと感じました。
ただし、トヨトミの資料には、K3-GM1をIGTフレームへ組み込めるという記載は見当たりませんでした。
テーブルに収まることと、メーカーが使用を認めていることは別です。
また、取扱説明書は安定した水平な台への設置と、専用置台の使用を求めています。
IGTテーブルでの使用可否はメーカーへの確認が必要です。
スノーピーク「タクード」との違いは?
K3-GM1を検討する人の中には、スノーピークの「タクード(KH-002BK)」と迷う人もいると思います。
どちらも煮炊きができるコンパクトな石油こんろですが、実はスペックが少し違います。
| 項目 | K3-GM1 | タクード |
|---|---|---|
| 出力 | 2.45kW | 2.15kW |
| 重量 | 約7.5kg | 約6kg |
| タンク容量 | 3.1L | 3.1L |
| 燃焼継続時間 | 約13時間 | 約15時間 |
| 高さ | 370mm | 340mm |
仕様を比べると、K3-GM1は出力が高い一方、タクードの方が軽量で燃焼継続時間も長くなっています。
つまり、見た目が似ていても同じ性能ではありません。
また、タクードはスノーピークがIGTフレームへのセットを案内しており、対応する同社製シェルターなど使用条件も指定しています。
これをK3-GM1にそのまま当てはめることはできません。
メーカーの掲載価格ではK3-GM1の方が低く設定されていますが、購入時はそれぞれの販売条件も確認したいところです。
私自身は以前、タクードを使用しているキャンプサイトにお邪魔したことがあり、暖房能力はそれほど高くない印象を持っていました。
ただ、当時と今回では気温や空間の広さなど条件が違いますし、同じ条件で比較したわけではありません。
そのため、今回のレビューだけでK3-GM1の方が暖かいと断定はできません。
K3-GM1はどんな人に合う?
使った印象から考えると、K3-GM1の魅力は、暖房出力だけを追求した商品ではなく、煮炊きと暖房の両方に対応していることです。
湯沸かしや煮込み調理にも使いたい人には、検討する理由があると思います。
反対に、強い暖房能力を最優先する人、強火を使った調理が中心の人、電子点火の手軽さを求める人には、ほかの選択肢もあるでしょう。
また、キャンプで使う場合は、使う場所に注意が必要です。
トヨトミは冬キャンプやテント内での活用を紹介していますが、取扱説明書では屋内用とされ、屋外や風のあたる場所での使用は禁止されています。
今回の私自身の体験についても、一酸化炭素警報器や温度計を忘れてしまったため、安全性や室温変化の客観的な検証はできていません。
煙や臭いが目立たなくても、一酸化炭素が発生していないとは判断できません。
警報器だけで安全が保証されるわけでもありません。
製品を選ぶ際は、この使用条件をメーカーに確認することが欠かせないと思います。
まとめ
K3-GM1は、最初こそ必要ないと思っていたものの、使ってみると想像以上に魅力を感じた一台でした。
特に、お湯の沸きやすさと燃料の持ちのよさは印象的で、暖房の体感も予想を超えていました。
一方、置台の扱いにくさやIGTテーブルでの操作性など、改善してほしい部分もあります。
煮炊きと暖房を1台でこなせるところに価値を感じる商品ですが、使用場所に関するメーカーの制約も含めて、購入前に確認しておきたいですね。
手持ちのフジカ・ハイペットを4年使った感想は、こちらにまとめています。
それでは皆さん、賢く『ゆるっと』豊かなアウトドアライフを!






