防災・停電の備え

停電で冷蔵庫の食材を守るには?ブラックアウト経験から考えるポータブル電源とキャンプ道具の備え

災害用の食料は備えておきたいけど、停電したら冷蔵庫の中身はどうなるんだろう?

嫁キャン
嫁キャン
ポロキャン
ポロキャン

2018年のブラックアウトでは、大きなクーラーボックスがあっても食材が傷んだんだよね。だから、保存食とは別に、電源の備えも考えておきたいんだ。

みなさんこんにちは!ポロンノゆるっとキャンプ略してポロキャンです!

災害への備えとして、最低3日分、できれば1週間分の食料や水などを用意することが推奨されています。

もちろん、保存食などを備えておくことは大切です。
でも、できることなら災害時でもおいしいご飯を食べたいし、なるべく普段に近い生活を送りたいですよね。

私自身、2018年の北海道ブラックアウトで冷蔵庫の食材が傷んでしまった経験があります。
今回はその経験も踏まえながら、キャンプ道具を使った停電への備えについて考えてみたいと思います。

この記事のポイント

・ブラックアウトで経験した冷蔵庫とクーラーボックスの限界
・ポータブル冷蔵庫とポータブル電源の役割の違い
・ソーラーパネルなどで電源を確保する考え方
・温かい食事や明かりに役立つキャンプ道具
・備蓄とキャンプ道具をどう組み合わせるか

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それでは早速いきましょう!

2018年のブラックアウトで冷蔵庫の食材が傷んだ

2018年9月6日、北海道胆振東部地震によって北海道全域でブラックアウトが発生しました。
私もこの停電を経験していますが、特に困ったことの一つが冷蔵庫でした。

実は当時、キャンプや釣りで使うような大型のクーラーボックスを持っていたんですよね。
コールマンのかなり大きなモデルだったと思いますが、正確な製品名や容量は覚えていません。

ただ、これだけ大きなクーラーボックスがあっても、保冷が持ったのは記憶では1〜2日程度。
結局、冷蔵庫の中の食材が傷んでしまいました。

クーラーボックスは、冷えているものを一定時間保冷する道具です。
電気で冷やし続ける冷蔵庫とは、そもそも仕組みが違います。
停電がいつ復旧するか分からない状況では、クーラーボックスだけに頼るのは難しいと感じた経験でした。

3日〜1週間分の備蓄と、冷蔵庫の対策は別に考えたい

災害時には、常温で保存できる食品や水を備えておくことが基本になります。
実際、内閣府も最低3日分、できれば1週間分の食料や飲料水、携帯トイレなどの備蓄を推奨しています。

ただ、ここで考えたいのが食事の内容です。
最近は水を注ぐだけで食べられる食品や、そのまま食べられる保存食も充実しています。
非常時にはとても便利ですよね。

でも、個人的には保存食だけで何日も過ごすより、できることなら普段食べているような、おいしいご飯も食べたいと思うんです。
そう考えると、食料を備蓄することと、冷蔵庫や調理器具を使えるようにすることは、分けて考えたいところです。

備蓄は電気がなくても食べられるものを基本にしつつ、電源や調理道具が使えれば、食事の選択肢を増やすことができます。

冷蔵庫の停電対策に使えるキャンプ道具は?

冷蔵庫への備えには、いくつかの方法があります。

クーラーボックスと保冷剤

まず、キャンプ用品として身近なのがクーラーボックスです。
電気を使わないため、停電した直後にも保冷剤や氷があれば活用できます。
食品を一時的に保管するには便利な道具です。

ソフトクーラーに保冷剤と飲み物を入れたところ
冷やす力は保冷剤しだい

ただし、保冷剤が温まれば保冷力は落ちていきます。
私自身、ブラックアウトで大型のクーラーボックスを持っていても、長くは保冷できませんでした。
そのため、数日間に及ぶ停電への対策としては、クーラーボックスだけで食品を守れると考えない方がよいと思います。

ポータブル冷蔵庫とポータブル電源

次に考えたいのが、キャンプや車中泊で使われるポータブル冷蔵庫です。
コンプレッサー式などの冷却機能を備えたモデルなら、電源を使って庫内を冷やせます。

クーラーボックスとの大きな違いは、電気が供給されている間は冷却を続けられること。
ポータブル電源と組み合わせれば、停電時にも冷蔵が必要な食品を保管する手段になり得ます。

EcoFlow GLACIER Classic 45Lとポータブル電源
電源につないでいる間は冷やし続けられる

ただ、ポータブル冷蔵庫自体は家庭用冷蔵庫より小型のものが多く、収納できる食品の量には限りがあります。
また、バッテリーが空になれば冷却も止まります。
長時間使うなら、消費電力と電源容量の確認が欠かせません。

家庭用冷蔵庫をそのまま動かす方法

そして、個人的に注目したいのが、家庭用冷蔵庫に電気を供給する方法です。
ポータブル電源の中には、家庭用冷蔵庫に対応できる出力を備えたモデルもあります。

例えば、BLUETTIからは冷蔵庫向けのバックアップ電源「FridgePower」も登場しています。
これは、停電を検知するとバッテリーからの給電に自動で切り替わる製品です。
普段使っている冷蔵庫を動かせれば、わざわざ食材を別の場所に移す必要がないのは便利ですよね。

BLUETTI FridgePower

ただし、どの家庭用冷蔵庫でも使えるわけではありません。
冷蔵庫の消費電力や起動時の電力、電源側の出力などを確認する必要があります。
また、バックアップ電源でも給電時間には限りがあるため、数日間の停電に対応するには容量や再充電の方法まで考えておきたいところです。

FridgePowerについては、レビュー記事で詳しく紹介しています。

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ポータブル電源は充電する方法も考えておきたい

私自身、現在はポータブル電源のほかに、ソーラーパネルやオルタネーターチャージャーなども所有しています。
普段はキャンプで活用する道具ですが、停電時の電源確保にも役立つ可能性があります。

例えば、ソーラーパネルなら、日中の日差しを利用してポータブル電源を充電できます。
ただし、天候や季節、パネルの設置条件によって発電量が変わるため、毎日同じ量を充電できるわけではありません。
特に北海道では、積雪や日照条件にも注意したいところです。

一方、オルタネーターチャージャーは、対応する車両と設備があれば、走行時にポータブル電源を充電できる仕組みです。
こちらも車両や機器の適合、燃料の確保が必要になります。
災害時に車を動かせるとは限りませんし、排気ガスがこもる場所や積雪で排気口が塞がる状況ではエンジンを使用してはいけません。

車内に設置したオルタネーターチャージャーとポータブル電源

つまり、ポータブル電源を持っているだけで安心なのではなく、どれだけ電気を使い、どうやって再充電するのかを考えておくことが大切です。

非常時でも温かいご飯を食べたい

冷蔵庫と同じくらい考えておきたいのが、停電中の調理です。
非常食は温めずに食べられるものも多く、電気やガスが使えないときには欠かせません。

それでも、やっぱり温かいご飯を食べたいときもありますよね。
そんなとき、普段キャンプで使う調理器具が役立つことがあります。

ガスバーナーなどの燃料を使った調理器具なら、電気がなくても加熱できます。
温かいスープやご飯が食べられるだけでも、食事の楽しみは変わってきます。

ただし、キャンプ用の屋外専用バーナーは、室内やテント内で使用するものではありません。
一酸化炭素中毒や火災のおそれがあります。

自宅で調理するなら、屋内使用に対応したカセットコンロなどを、取扱説明書に従い十分な換気を確保して使う必要があります。
また、調理には水や燃料も必要です。
保存食を備えたうえで、温かい食事を作れる手段を追加しておくという考え方が現実的だと思います。

LEDランタンも立派な停電対策になる

キャンプで当たり前に使っているランタンも、防災の観点では重要な道具です。
停電すると、夜間の室内照明が使えなくなります。
暗い中で移動したり、家族で食事をしたりすることも難しくなりますよね。

そんなとき、LEDランタンがあれば、電池や充電が続く間は明かりを確保できます。
明るさを調整できるものなら、必要なときだけ明るくすることで電池の消費も抑えられます。

点灯したLEDランタン

キャンプではガスランタンも魅力的ですが、屋内での停電対策として使うなら、燃焼を伴わないLEDランタンの方が適しています。

また、ポータブル電源があれば、スマートフォンなどの充電にも使えます。
冷蔵庫のように電力を多く使う家電だけでなく、まずは連絡手段や明かりのための電力を優先するという考え方も重要です。

防災のために、どこまでキャンプ道具を備えるべき?

では、停電へ備えるなら、何から考えるのがよいのでしょうか。

私は、まず3日〜1週間分の食料や水、携帯トイレなど、電気がなくても使える備蓄を優先するのが基本だと思います。
そのうえで、キャンプ道具を次のような目的で活用するのがよさそうです。

備えたいこと活用できる道具
一時的な食品の保冷クーラーボックス・保冷剤
電源を使った食品の冷蔵ポータブル冷蔵庫・ポータブル電源
家庭用冷蔵庫の稼働対応するポータブル電源・バックアップ電源
電源の再充電ソーラーパネル・対応する車載充電設備
温かい食事使用場所に適した調理器具・燃料
夜間の明かりLEDランタン・予備電池
連絡手段の維持モバイルバッテリー・ポータブル電源

もちろん、すべてを一度に用意する必要はありません。
すでにキャンプ道具を持っているなら、まずはその道具が停電時にどこまで使えるのかを確認するだけでも、備えを見直すきっかけになります。

特に電源を使う道具は、普段のキャンプで接続してみることで、消費電力や使える時間を把握しやすくなります。

ただし、災害時には自宅の安全が最優先です。
地震で建物が損傷している場合などは、道具があっても無理に自宅で生活を続けず、避難情報や周囲の状況に従って行動することが必要です。

まとめ

2018年のブラックアウトでは、大型のクーラーボックスを持っていても、冷蔵庫の食材を守り切ることはできませんでした。
その経験を振り返ると、食料を備蓄することに加えて、電気が使えなくなったときの暮らしをどう支えるかも考えておきたいところです。

ポータブル電源や冷蔵庫、調理器具、ランタンなど、普段キャンプで使う道具には防災にも役立つ可能性があります。
保存食や水などの基本的な備蓄をしたうえで、できるだけ普段に近い食事や生活を送れるようにする。
そんな備え方も、キャンプを楽しむ私たちだからこそ考えられることだと思います。

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  • この記事を書いた人

ポロンノゆるっとキャンプ

「ポロンノゆるっとキャンプ」、略してポロキャンです。 北海道在住、40代・4人家族。 アウトドア歴10年以上です。 数多くのアウトドア用品を試してきた経験を活かし、ウェア・バッグ・シューズを中心に、レビューやサイズ感、比較・選び方、新作やセールなどのお得情報を紹介しています。

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